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園長の日記

学びに向かう人間性の中心で育つもの

2024/11/20

今月からコドモンの保育ドキュメンテーションを全クラスのものを毎日みてもらえるように変えましたが、いかがでしょうか? タイトルにクラス名も入れるようにしたので、見たいところだけ見ることもしやすくなったのではないかと思います。

赤ちゃんから年長さんまで、年齢や発達によって、これだけ異なる活動になるということがよくわかると思います。だんだん関わる世界が広がっていきます。

成長するというのは、自分のこと、他者のこと、世界のことがよくわかってきて、それぞれの世界との関わり方や意味に気づいていくことだということに納得できる気がするのですが、どうでしょうか?

そういうふうに見えてくると、世界のあり方やつながり方としての環境や活動内容をもっとこうなったらいいな、と思い浮かぶようになっていきます。その工夫を子どもたちから教えてもらっているような気になるし、話し合ったりしながら、いっしょに世界をもっとよくしていきたいね、ということが素直に感じ合える気がします。

そうか、そこを環境の再構成って呼んでいたところだけど、その動機というか願いが立ち上がっていくのは、世界を好きになっていくからなんだ、ということが見えてくる気がします。

幼児教育の見方・考え方の駆動力には世界を愛おしく思うようになっていく心情が根底のところで育まれていくのだろう、と。学びに向かう人間性というものの中心にそれがあるんだなあということに気づきます。いつも大事なことを教えてくださる先生に感謝です。

見守ってもらえているからもっと良くなろうする

2024/11/19

神様からでも親からでも尊敬する先生からでも、自分のことをちゃんと思ってみてくれていることがわかると、人間は自分でもっと良くしようとし出します。自発性というものが、信じてもらえているというところから生み出されてくる感覚、わかりますよね。それが子どもにもあります。大人にもあります。その気持ちが伝わっていくように保育をすることの大切さを、いつも藤森先生から教わってきました。

 

そういうことがあるので、最も基本となる職員クレド「保育の三省」は、「子どもの存在を丸ごと信じただろうか?」から始まります。その次に「真心を持って接しただろうか?」となります。今日は保育環境セミナーの3回目が開かれて、全国各地からたくさんの方々が新宿・高田馬場に集まりました。今回のテーマの一つ「チーム保育」の根幹にある考え方は、この「相手を信じること〜信じてもらっていること」の関係を見守ると呼んでいることを再確認してもらいました。

藤森先生は決して誰も手放さない方です。最後の最後まで人が自分で立ち上がっていく潜在的可能性を信じてくださる方です。そのあり方は、子育てや保育や教育の文脈にだけではなく、人の生き方の根幹になる部分なので、多くの方々がそれを学びにこられます。教育関係者に限らず起業家やコンサルタントや行政担当者などの方々が、人が自立していく支え方を学ぼうとされて集まってこられます。

確かに方法や環境のあり方などの具体的なアイデアもあるので、それを学ぶことも多いのですが、最も大切なことは人間関係のあり方なのです。藤森先生のいう見守ることは、他者の潜在的可能性を信じて環境を整えるというあり方であって、ただの日本語としての見守るという意味に留まらないことを理解してもらいたいのです。

したがって、保育が生き方と関わる以上、保育学にとどまらず、保育道が必要になるという言い方が生まれる時もあります。

おおかみと7ひきのこやぎ

2024/11/18

子どもの頃の「かくれんぼ」のドキドキ感を覚えていますか?私はそれをよく覚えていて、見つかるか見つからないかのスリル感が楽しかったからです。子ども心の片鱗を思い出す糸口として、その話をすると、小学校の頃のことなら覚えている方が多い気がします。その頃の思い出から、忘れてしまっている2〜3歳の頃のドキドキ感を想像してみてほしいのです。というのは、最近よく、にこにこ組の子どもたちが「おおかみと7ひきのこやぎ」で遊んでいるからです。

このグリム童話は4歳ぐらいにならないと、白い手に騙されてお家に入れてしまうあたりのリアル感や面白さがピンとこない感じで、2歳児クラスの子たちは、食べられてしまう前の、どうしてもオオカミに見つからないように、部屋の色々なところに隠れる「かくれんぼ」が楽しいようです。遊びはそこにスポットを当てて遊んでいます。

絵本の世界から遊びに発展する、いわゆる劇遊びは、子どもが面白い!楽しい!という気持ちや感覚から飛躍しないようにしています。無理にお話し通りにする必要もないので、子どもなりの意欲が溢れている遊びだから心も躍動し楽しいのだと思います。そういう意味でも、お楽しみ会なども、これからどうなっていくかわかりませんが、それぞれの子どもたちがいま最も楽しんでいる「お話し」を楽しみたいと思っています。

秋の歯科検診 優秀と褒められながらも悲喜交々の姿が・・

2024/11/15

園医の歯医者さん山本先生に、とても優秀だと褒められました。以下のように一斉配信でお知らせしました。「山本歯科に通っている園児も多く、上手に口を開けて健診を受けられる姿が増えました。また今回は、歯磨きの清掃状況も良く、新たにむし歯ができたお子さんはいませんでした。引き続きご自宅での歯磨き(特に仕上げ磨き)を丁寧にお願いします」(看護師より)。

春と秋の年2回の歯科検診ですが「歯科健康教育」教室も12月に開きたいと思います。詳細が決まりましたら、またお知らせします。

ところで、今まで一度も歯科検診を受けれなかったのに、今日初めて受けることが出来た子もいました。やっぱり心理的な抵抗感は、子どもによって様々です。担任に記録を読むと、今日に至るまでのご家庭との連携と工夫の積み重ねが功を奏したようです。ちょっと紹介させてもらいます。

「歯科検診の予定だったので、朝から『はみがきさん』を読んで今から先生がくることを伝えたり、”しあわせならてをたたこう♪”に合わせて、口をあけよう、あーん!と遊んだりしたこともあり、少し緊張していたが自らお口を開けてくれる子どもの姿が多かった。」

「・・・11月の頭にスタンプ帳に歯科検診の日を記入し、見通しをもてることで、少しずつ心構えが出来たのか今日の朝「R先生となら一緒に受けれるかもしれない」と家庭で話していたそうで、今朝は前向きな様子だった。受け方や誰と受けるかも本人と相談し、数日前から一緒にカウントダウンをした。」

「家庭でも同じ歯科医で診てもらえているので、保育園で他の子どもたちに見られることが嫌な原因の1つかもしれないと、2階で歯医者さんのような個室をつくり、受けてみることにしました」

「先生が入ってくるまでは笑顔だったが、入ってくると少し涙。でも、頑張って口をあけて終えることが出来た。頑張ったねという意味で、スタンプ帳の歯科検診の所にシールを貼ると、本人もとても嬉しそうで、スタンプ帳を持ち歩きご機嫌の様子だった。本人にとっても自信になる時間だったように感じる。」

それぞれの子どもたちなりの「やれた!」という達成感。きっと誰に話すわけでもない。自分だけの大事なエピソード。きっと自信になるでしょう。ほんとに頑張ったね!!

3歳児クラスの特別な日に

2024/11/14

おにぎりをもって遠足へ。わいわい組(3歳児)が特別な1日になったようです。詳しくはコドモンで報告されましたが、楽しみにしていた日を、まだかまだかと待ってできた遠足は格別ですね。

私はお手伝い保育で保育園にいましたが、プラザでの泥棒ごっこや狼ごっこ、公園での野球や遊具遊びにかくれんぼ。そして何よりの愛情弁当!幸せな空気感あふれる遠足だったようで何よりです。

ねんねナビを半年使ってみて、改善が顕著に現れた結果に

2024/11/14

睡眠アプリ「ねんねナビ」を使われている方が、睡眠習慣や睡眠の質がどのように変化したのか、今日はその結果について報告をうけました。50人に配布した結果、3ヶ月以上半継続して利用している方が4割以上いて、他の調査よりも使っている方が多かったそうです。途中でやめた方は最初から睡眠習慣などが整っている方が多かったこと、困りごとがあまりない家庭が多かったのが当園の特徴だったそうです。

継続された方の多くが就寝時刻が早まっており、睡眠の質への効果があったようです。困りごとのあった方も多くが改善されており、子どもの就寝時刻がはやまったり、途中で起きなくなったりした結果、親御さんの就寝時間が確保され、メンタル面でもプラスになっていたようです。

保育園側からみると、ねんねナビで悩みが解消されているのか、以前と比べると、保育園への相談が減った感じがすることをお伝えしました。

今後も優良という結果をそのまま継続していくことが大切になります。ねんねナビとしても、良好な状態であっても、継続して使っていきたいと思えるような楽しい内容に改善していきたいそうです。

 

 

浮いたせん1円玉はなぜくっつくのか?<10の姿: コ 豊かな感性と表現>ほか

2024/11/14

年長さんになると、小学校の理科でやるような実験器具がとても魅力的らしい。落としても割れたりしない、幼児用の試験管やビーカー、フラスコ、顕微鏡などがセットになった箱を用意すると、「それやりた!」となります。

今日は子ども方から「一円玉を浮かべて、くっつくやつをやりたい」と言い出したので、やってみることにしました。どうも最近、テレビでみたらしいのです。メンバーは事務所のお手伝い保育チーム(SNくん・NMさん・TMくん)の3人。実験や探究をするには、ちょうどいい人数なので、図らずも園長によるSTEMタイムになりました。

みなさんもやったことがあると思いますが、意外と浮かばせるのは難しいものです。今日は試しに、100円玉、50円玉、10円玉、5円玉もやってみたいというので、やってみたところ、やはり1円玉しか浮きませんでした。一円玉はたしかに近くに浮かべると寄っていってくっつきます。

「おもしろいね、どうしてだろう?」と私が言うと、M くんが「流れができるんだよ」と。たくさん浮かべては、底に沈んだ一円玉を取ろうとして、せっかく浮いたのがまた揺れて沈んでしまいます。そういったことを散々繰り返した後で、今日はおしまいにしました。

ついでに1万円札、五千円札、千円札もみせて、うかべてみる?と聞いてみたら「いや、いい、いい」「破れると大変」などといって遠慮します。ほんとうはどうなるかやってみたかったのですが、家でやりたがると迷惑だろうと、今回はやめました。

実験セットを使いたがっていいて、こどもたちはもっと何かしたいというのでマーブルチョコレートの周りのコーティング部分で色水をつくることに。フラスコやシリンダーに同じ色を数えて入れて、水をスポイドで入れて振って溶かしてみると、簡単に色水で画用紙に絵を描いてみた。

ストイドでいれた水が多かったので、うす〜い色水になったのですが、「いいにおいがする」と、画用紙に塗るというよりも、垂らしたり流したりして、色の変化と香りを楽しんでいました。

(10)豊かな感性と表現

心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で,様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き,感じたことや
考えたことを自分で表現したり,友達同士で表現する過程を楽しんだりし,表現する喜びを味わい,意欲をもつよう
になる。

(6)思考力の芽生え
身近な事象に積極的に関わる中で,物の性質や仕組みなどを感じ取ったり,気付いたりし,考えたり,予想したり,
工夫したりするなど,多様な関わりを楽しむようになる。また,友達の様々な考えに触れる中で,自分と異なる考えがあることに気付き,自ら判断したり,考え直したりするなど,新しい考えを生み出す喜びを味わいながら,自分の考えをよりよいものにするようになる。

味わうという姿を探究しはじめる先生たち

2024/11/13

「味の探究って、どこまでが探究なんだろう?味わう姿って、その時だけじゃないようので・・」。午後の振り返りでは、そんな話し合いになりました。今日はレンコンでした。茹でたレンコンと焼いたレンコン。その美味しさに大人もびっくり、だったのですが、子どもたちは正直にその反応を示してくれます。

配り終わったらと思ったらすぐに「おかわり」とお皿を出し出したHちゃん。「今日はこれで終わりなんだけど・・」とシェフのそら先生(江口颯良)がいっても、じっとすわったまま移動しようとしない姿に、担任が可笑しくて笑っていました。

8月のナスにはじまって、9月のきのこ、10月のきのこピザ、そして今回はレンコン。2歳児クラスのにこにこ組の子どもたちは、だんだん慣れてきたのか、そら先生がくるね、というと「なんだかソワソワ、わくわくしているよう」だそうです。最初に机の上に登場したのは、蓮根の先端部分。これなんだろう?スライスしたレンコンを重ねていくと、だんだんそれらしくなってきて、全貌が明らかに。

つながったままの大きなレンコンを、さわったり、抱えたりしながら、そのずっしりとした重さも体感します。茹で上がったお鍋から湯気が立ち上がり、香りもします。一人ずつそれを見たり嗅いだりして、それらかいよいよ、たべてみた〜い!となって、目の前で切り分けます。湯気の立つアツアツのレンコンに塩をふって、小皿で配り終わるまもなく「おかわり」という姿になっていったのでした。

そのあと、こんどはソテーしてみます。鍋に油を注ぎ、ジューッと焼き始めます。これももう3回目なので、どんな音がするかな? どんな香りがするかな?というと、子どもたちから、いろいろな声。先生たちがそれを聞き取ってメモをしているのですが、少し焦げた香りがしてくると「いいにおい!」と聞こえてきます。

振り返りで話し合っていると、この時間に限らず、いろんな姿がつながっていることが見えてきました。始まる前も終わった後も、昼食のときの様子も家庭での姿も、はっきりとその影響とはいえなくても、きっと影響を与えていくでしょう。「すこし長い目で見てみよう、これを続けていくことで大きな変化につながっていくんじゃないか」というのが、今日の話し合いでした。

「鬼ごっこのある街ちよだ」を小学校でも

2024/11/12

当園は開園当初から「鬼ごっこ」を大切にしてきたのですが、小学校でも広めてもらうために当時つくった「鬼ごっこのある街ちよだ」プロジェクトのチラシを、今日は区内の公立小学校へもっていって説明してきました。日本鬼ごっこ協会の代表の羽崎さんと総合ディレクターの村松さんと一緒です。

当園の第1回親子運動遊びの会は、内容をすべて「鬼ごっこ」でやったのですが、コロナになって三密禁止になったことからダンスに切り替えた経緯があります。でももう一度、鬼ごっこを地域で盛り上げたいので千代田区に広げるつもりです。休みの日に、公園で遊ぶとき「鬼ごっこ」の子どもリーダーがいるような地域にしたいと思います。

千代田区合同こども会(11月13日)「長靴をはいたねこ」(年長対象)

2024/11/08

千代田区は毎年、区内すべての就学前施設の年長さんを対象に、合同こども会を開いています。今年は来週11月12日と13日の二日間。当園は13日(水)です。場所は国立オリンピック記念青少年総合センターです。出し物は昨年と同じ劇団かかし座による「長靴をはいたねこ」。近隣の保育園と一緒にバスに乗っていってきます。

20241108 ポスター「合同こども会」(11月13日)

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