「はい、一列に並んで。順番にやるから」。小学2年生のRくんが、わいわい、らんらんの子どもたちに上手に遊びを教えてくれています。柔らかい素材の組み立てパズルで、家でもよくやっているそうです。園にはないおもちゃで、いろいろな形を作れるので、どうやったらそれができるか、教えてもらうために人だかりができる人気ぶり。そこで冒頭のような促しをしてくれていました。
担任も「彼、すごいですよ、とても落ち着いて子どもたちに対応しています。もう、毎日来てほしいですよ」と褒めていました。本人の感想を少し紹介します。
「ぼくがいちばんたのしかったことは、ぼくがもってきたワミーで、みんなが作ったのをつなげて、け虫ごっこしたことです。ほかにもなわとびをつくりました。次くるときは じかんがあるときにきたいです」
「これも、読んで」。小学3年生のNちゃんは、ちっち、ぐんぐんの子どもたちに絵本を読んであげています。「ママだっこ」「あぶくたった」「おつきさまこんばんは」「かおかお どんなかお」など、次から次へと「これも読んで」と、子どもたちのリクエストが尽きません。それに応えるNちゃんは、もうすっかり園児と仲良しです。
「はじめはかんたんかと思っていたけれど、いろんな本を読んだりしていた内に、だんだんたいへんになって来ました。こんど来るときはわらすをたんとうしたいです」
2人は、園児のお姉さんとお兄さんです。とてもしっかりした小学生で、送り迎えの時に保育園のことは知っているので、入りやすかったかもしれません。
この「保育園体験」ですが、園児に限らないで広く受け入れます。近隣の小学校へもポスターを送ることにします。