ちょうど2年前に新年を迎えた頃に書いた文章が出てきました。タイトルは「赤ちゃんの社会性」となっています。内容は「赤ちゃんの謹賀新年」「身体接触による繋がり」「全ての大人に赤ちゃんを」「赤ちゃんが選ぶ多様な大人を」です。読み返してみて、2年前も今もあまり考えは変わっていませんが、この連載に出てくる子どもたちは、せいがの森こども園なので懐かしくなりました。
この連載は、昭和50年に幼稚園や小中学校の校長会が発起人になって立ち上げた日本教育会という公益社団法人が発行している月刊誌『日本教育』に2年間書き下ろしたものです。「赤ちゃんの社会性」は最終回です。初回の「こころが『みえる』とは」から、全部で11回(隔月)書きました。
八王子市の園にいた頃、中学校との連携がとても密だったのですが、その時の滝澤雅彦校長は全日本中学校長会の会長をされていて、今はこの日本教育会の専務理事をされています。中学校を退職された後、日本教育会に移られた滝澤理事に「園だよりで書いているようなものを、日本教育に書いて欲しい。この内容はPTAの方々にも読んで欲しいから」と頼まれたのです。
保護者の方に向けて書いたのですが、養成校での授業を持っていたこともあり、内容は保育者を目指している学生さんが読めば、保育の基本の言葉がよくわかるようになることも意識しました。連載が始まると、いくつかの教育委員会から講演を頼まれました。また養成校でもこの資料を使いました。それを思い出して、昨日のコーヒータイムに参加された方にお配りしました。
20200110雑誌「日本教育」連載「子どものこころ」2016~2018