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園長の日記

ちっち組の保護者会から

2020/01/27

どこに焦点を当てて話をするといいのかな、と考えながら話をさせてもらいましたが、いかがだったのでしょうか。0歳児クラスの正式名称は、「ちいさなちいさなちっち組」ですが、子どもの数も6人と実際に「ちっちゃなクラス」なので、6家庭のお母さん全員が集まって、有意義な情報交換ができたような気がします。あと2ヶ月のちっち組ですが、ぐんぐんになったらどういう生活が待っているのかをイメージしていただきつつ、そのあとの時間は、事前にいただいていた質問のトピックスに沿ってお話ししました。

トピックスに入る前に、私から5分間のプレゼンテーションをさせてもらいました。配布した資料は29日配布予定の園だより2月号に載せる予定の巻頭言「自信を育て自分をつくり他者と協力できるように」です。

もし私が誰かに「卒園するまでに、子どもが身につけるものの中で、もっと大切なものはなんですか」と聞かれたら、なんと答えると思いますか?それは「自信です」という話をしました。0歳の時から、どのように心の核が育っていくのか、発達のキーワードを使って、その筋道の概要を説明したものです。ちっち組の子どもたちは、これからの1年間のどこかで、必ず満2歳になる日を迎えます。このころの発達のテーマは自律(オートノミー)ですが、その前のテーマである基本的信頼感を確実に通過しているから大丈夫です、という話をしましたよね。

今日は保護者会の最中に、見事に探索活動を繰り広げる子どもたちの姿があったので、それについて解説をしました。例えば、この子たちがすでに身につけている大切な力は、大人になった時にはどうやってそうなったのか覚えていない時期であること。能力が育つには自発的に使わないと発達しないという自発的使用の原理があること。自信には、そのままでいること自体から自信を持てるようになることがいいこと。そんな話をさせてもらいました。

そのあと、取り上げたトピックスは、これから始まるだろうイヤイヤ期についてと、赤ちゃんの夜の過ごし方について。用意させてもらった資料は、この「園長の日記」で4日に渡って綴った「イヤイヤ期」のコピーが一つ。もう一つは、アメリカ人ジャーナリストのパメラ・ドラッカーマンが綴った子育てエッセイ『フランスの子どもは夜泣きをしない』(集英社)の写しです。赤ちゃんが夜、起きることなくぐっすりと眠り続けことができるようになるポイントが、わかりやすくレポートされています。

それぞれの資料の要点をかいつまんでお伝えしました。イヤイヤ期の対応方法は色々あるので、私から2つ提案させてもらいました。赤ちゃんが夜を過ごせるようにするための援助のめあては「2時間単位」で深い眠りから浅い眠りのリズムがあるので、その単位をちゃんと繋いげあげること。泣いたからといってすぐに抱いたりしないこと。「ちょっと待って」ちゃんと観察して、寝ることを繋いげあげること・・などなど。このエッセイはオススメです。

そのあとご家庭からの質問に答えていきました。見守る保育ではどこまで見守るのか、教えたり介入したりする判断はどの辺りか、といった話や、お友達を「ドーン」といって押すのはダメだよ、代わりに「やめて」って言おうね、というと「賢いから理解できてますよ」と言った話。また保育園では食べるのに家庭ではあまり食べないからどうしたらいいか、きょうだいで与えるものが異なっても子どもに悪影響はないか、といった話題について語り合いました。

 

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