自宅待機ができる人はまだよくて、それさえもできないで社会を支えている福祉関係者の方の話に接すると、そうした方々への想像力が足りない私に気付かされます。外に目を向けると人が減って、静かです。でも学校関係者も遠隔授業での「開講」や「再開」に向けて、てんやわんやの忙しさです。当面の関心は5月6日で終わるかどうかですが、その判断に大きな影響を与えるのが、最初の緊急事態宣言が発令された7日から2週間が経つ今週からの「感染者数」が、いつ減少に向かうか、なのでしょう。
早く保育園は再開したいのですが、次のことが、やっぱり気になります。これまで海外に比べて死亡者数が少ない日本でしたが、ここに来て全国に感染が広がっていることが明確になり、その上、死亡者数の上昇グラフが「直線」ではなくて「上昇カーブ」を描き始めたからです。専門家は「医療崩壊が始まっていることが影響しているかも」とも。私たちには、本当にそうならないようにと願うばかりですね。その後方支援としての保育所の役割のあり方です。
それを含めて、再開になった時の子どもへの感染です。一部、母子感染の報道がありましたが、全体的に感染者が増えていても、乳幼児はほとんどいないようです。年齢別のデータが公表されていないようなので、このままであってほしいと願います。そうでないと、保育園が再開しても、不安でしょうがありません。
オランダやデンマークの学校再開の様子がニュースなど一部で報道されています。その「試み」でも、子ども同士が間をあけて授業をしたり、人数を半分ずつにしたりしているようです。日本の学校でもそうなるのでしょうか。では保育園では、数を減らすことができるのでしょうか。遠隔やリモートが不可能な保育では、子ども、親、保育者が感染した時のバックアップ態勢を用意してからでないと、再開できないのかもしれません。
日本の予防接種法では、定期接種12種類がありますが、ご存知のようにインフルエンザなど10種類は任意接種です。「予防接種は、集団生活をしている保育所では、特に禁忌に該当する者以外は積極的に接種を勧めるべきである。これは本人のためだけではなく、集団の場での流行を予防するための社会的義務であり、入所のための条件と考えたい」(保健衛生学テキスト)なのですが、コロナウイルスの予防接種がどうなるのか、感染症予防接種にリスト化されるのは1〜2年後でしょうから、この長期戦を色々な側面から組み立て直す必要ありそうです。