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園長の日記

保育園再開のための条件とは?

2020/04/22

5月7日に開園できるための条件って、何だろう。どんな状態になったら、保育園を開園できるのだろう。そのことをずっと考えています。幸いにも子どもの感染が少ないと昨日書いたら、まるでそれを否定するかのように今日4月22日(水)、小学校や乳児院などで、相次いで乳幼児や児童の感染が報道されました。一日8000件という数字は、欧米に比べて非常に少ないと言われている日本のPCR検査。それで分かった事例だけでも、これだけ報道されているのですから、実態をどう想像すればいいのでしょうか。いずれも一人の感染者の周辺の濃厚接触者を調べたら、乳幼児や小学生も「陽性」だった、という経緯ですから、最初の感染者が発見されないまま、家庭や地域にたくさんの症状を呈さない感染者が身近なところに増えている、と想像しないといけないのかもしれません。しかも、それが乳幼児にも広がっている、と。

気の毒なことですが、社会的に名の通った組織や団体や「有名人」は、実名報道されています。緊急事態宣言に入る前に、専門家の方が強調していたことは「クラスターが減っていかないと、感染爆発は抑えられない」という見通しでした。ところが今はクラスターが減るどころか、それは大きな病院や大学、小学校や乳児院、あるいは高齢者施設、介護施設などで毎日のように発生しています。私たちは、それらのニュースにすら慣れてしまったようです。先日、あのクルーズ船の再現ドラマをテレビで見ていて思い出しました。あの頃は一人の感染者がいたことから、あれだけの大騒動になっていったことを。厚労省が横浜港に寄港したクルーズ船内で確認された新型コロナウイルス感染症について、プレス発表したのが2月5日。あれから2ヶ月以上経った今、もうすぐ死亡者は300人になります。

すでに遠く昔のように感じてしまうのは私だけでしょうか。感染者は全国で累計1万2000人、都内では累計3440人です。院内感染などのクラスターを、いまだに追いかけざるを得ない状態だけでも、保健所ラインの検査体制はクラッシュ当然になっていますから、確かにPCR検査にまでたどり着かずに亡くなられる方が出てもおかしくないのでしょう。これだけ時間が経ってしまうと、やはり、症状を呈さないで生活している元気な感染者が、かなりの割合で身近に生活していると考えたほうがいいのでしょうか。そうだとしたら、2週間後の開園はほぼ不可能と考えなければならないのでしょうか。まだピークを迎えていない今、仮に「人との接触を8割減らすこと」が成功した時の予想グラフでも、時間が足りません。2週間前にピークオフになっていれば、もしかしたら、できたかもしれません。日本医師会の理事は「1日の感染者数が100人を割る」という状態を、一つの目安だといっています。今日は全国で423人でした。

ところが、こんな話も出てきました。症状が緩和してから自宅で療養する期間は、2週間では短いかも、というのです。それも3週間なのか4週間なのか、まだはっきりしないそうです。あと2週間。晴れて開園に、という状態には間に合わない気がします。いや、劇的にこの週末から急減するかもしれません。それを期待しましょう。

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