(学校や保育園で生活できないことが、返ってこんな悪影響を与えているということをイラスト化したもので、レポートの最後の「COVID-19流行期の子どもの心身の健康」のところで紹介されています)
本日5月26日、千代田区から参考資料として届きました。「小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状」と題したレポートです。これは長崎大学大学院の森内浩幸小児学科教授と、福岡看護大学教授の岡田賢司福岡歯科大学予防接種センター長がまとめたもので、ニュースでも大きく取り上げられ、注目を集めています。
A4で6ページの簡潔なものですが、私たち保育園関係者にとっては、開園前に正しいリスクを知っておくために参考にしたい内容でした。保護者の皆さんもぜひお読みください。以下に見出しだけ紹介します。
◆疫学
COVID-19患者の中で小児が占める割合は少なく、その殆どは家庭内感染
学校や保育園におけるクラスターはないか、あるとしても稀
◆臨床
小児COVID-19症例は無症状から軽症が多く、死亡例は少ない
小児COVID-19の臨床的特徴
◆検査
SARS-CoV-20cyd1920は鼻咽頭よりも便中に長期間そして大量に排泄される
リンパ球減少、プロカルシトニン高値、D-dimer高値、CK-MB高値に要注意
小児COVID-19の胸部CT初見の特徴
◆治療
殆どの小児COVID-19症例は経過観察または対症療法で十分
急性呼吸不全症例ではコンサルタントや転送のタイミングを逃さない
◆新生児
COVID-19罹患妊娠・分娩において母子ともに予後は悪くなく、垂直感染は稀
新生児感染は重症化の恐れがあるか?
◆COVID-19流行期の子どもの心身の健康
学校や保育施設の閉鎖は流行阻止効果に乏しく、逆にCOVID-19死亡率を高める可能性がある
教育・保育・療育・医療福祉施設等の閉鎖が子どもの心身を脅かしている