11日(木)の夜11時に「東京アラート」が解除され今日12日(金)から「ステップ3」に移行した東京都。これで全国的に2か月以上に及んだ「緊急事態」が形式上は終わりました。完全な「終息宣言」というものは多分ないまま、ずっと警戒しながらの生活が続くことになります。ですから、また急増するかもしれないという不安は消えません。徐行運転していた車が、ちょっとスピードを出してみました、という状況ですが、さて・・どうなるのでしょうか。すぐまた、ブレーキとならないことを願います。今週末からの世間の「新しい生活」の結果が見えてくるまでの、これからの2週間、見極めながらの保育が進みます。
保育園にとっても、8割の園児に増えた再開後の最初の1週間は「おそるおそる」という感じのスタートだったのですが、今週は公園への散歩を取り入れました。そして関東は11日から梅雨に入ったので、運動不足の解消も課題になって来ますので、来週は天気をみながら、感染防止と熱中症対策を講じた上で、できるだけ戸外遊びを試みようと思います。
毎日の清掃と消毒の結果は、各室で掲示しています。政府は30分ごとの換気を推奨していますが、園では常時、窓を開けて風通しのよい室内空間を保ち、淀みがちな空間は換気をこまめにしています。網戸は外れないように手直しして、蚊などが入らないようにします。
一方で、大雨による水害対策も講じていく必要があります。自粛生活によって、テレワークの浸透で在宅できる時間が長くなったことや、交通機関の運行慣行を変えやすい状況になったことは、予め登園を控えるといった予防的「分散避難」がしやすくなったとも言えます。
子どもたちは、今のところ感染症は全くなく、とても元気に過ごしています。この状態が続いていくように、そして本来の子どもたちの世界を全うできるように保育を深めていきたいですね。
写真は、お誕生会のお祝いをしてもらった子どもたちが、その感謝の「ありがとう」の気持ちをフラワーアレンジメントという形に表して、クラスで飾る活動です。心の中のイメージを外に表すという活動は、言葉や絵や制作などいろいろありますが、こうして「花」の美しさ、生き物の素晴らしさを通して「表現する」という生活は、子どもの心の深いところに届くものです。子どもたちにもコロナ後の癒しが必要なのです。