7月10日の今日は「別れ道」の日となりました。右の道は高齢者の患者を増やしてしまう道で別名を「ゴー・ツー・キャンペーン」という看板が出ています。左の道は失業と自殺を増やしてしまう道で「営業自粛」と書いてあります。さて、どっちに歩いていくといいのでしょうか。別れ道には信号が立っているのですが、電燈は消えています。青なのか赤なのかわかりません。でも看板には「マスクをして気をつけて行ってください」と警告しています。どちらに行ったらいいのか迷っていたら、感染症に詳しいお医者さんが「右の道へ今行ったら死亡者数が10万人ぐらいになってしまいますよ。今は行かない方がいいですよ」と熱心に行くなと言います。それならと、左の道へ行こうとしたら、そちらから大勢の人たちが右の道へ押し寄せていくので行くことができません。誰も左の道へ行こうとしません。そこから出てきた人たちは、「左へ行っても大変です。働かないと死んじゃいますよ。三密さえさければ大丈夫ですよ」と言って聞きません。
どっちの道がいいのか。まるで究極の選択です。国は左の道を選んで困っても「政府はこれ以上、10万円を出すつもりはありません。自分たちで頑張ってください」と法律を作る仕事は店じまいしてしまいました。みんな右の道を選んでいます。右の道を行くしかないようです。でも見えないところに三密が生まれています。西村さんと小池さんという偉い人が話し合って「大丈夫です。ちゃんとどこが危ないかわかっていますから。慌てないでいいですよ。感染者が増えているのはちゃんと検査しているからです。スポット的に対処してますから」と安心させてくれようとしてくれます。でも、感染に詳しい偉いお医者さんは、「だめですよ、今動いたら。陽性率がすごく増えているから、感染が蔓延していくのは目に見えています。そうでないなら、検査数が増えても陽性率は変わらないはずなんです。でもそれが増えているということは、急増しているんです」と引き留めます。
リンクを追えない感染者が増えているグラフの角度を見ると二次曲線のカーブを描いているので指数関数です。実効再生産数も1以上なので明かに爆発し始めているのですが、どうも医療関係者が悲鳴を上げるまでは、イケイケで行くようです。テレビによく出てくるそのお医者さんは「相談件数が急増しています。夜の街だけではなく、明かに市中感染が拡大しています。しかも海外からの入国も始まっていて、そこで見つかった陽性者数は足されていませんし、2週間隔離もしていませんから、突然変異したウイルスが入り込むリスクも高まっています」と言います。
感染前線に異常あり。戦いの場面は、かなりリスクの高い場所まで後退しました。それを決定づけた日が今日7月10日です。