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園長の日記

ちょっと遅い「稲刈り」を体験

2020/11/07

私の祖父や祖母の世代なら、田植えや稲刈りはとてもありふれたことだったのですが、そのいずれも園児にとっては「とても珍しいこと」でしょう。というよりも「珍しい」ということすら分からないのですが、昨日6日(金)、幼児のわいらんすいの子どもたちが本物の「鎌」を使って稲を刈りました。場所は3階の保育室。屋上で育てたバケツの稲です。にこにこ組でも、牧野先生が稲刈りを見せてあげました。

「これ、な〜んだ?」「お米!」「そう、お米です。稲です」と説明し始めると、何が始まるんだ?と興味津々で集まってきた子どもたちが、へえ〜と見入っていたのが「鎌」。私の「カマキリのカマと同じカマです」と、わかったような分からないような変な説明をしてから、稲刈り開始。

一人ずつ鎌を握らせて、ザクッとという切れ味を体験してもらいました。稲の束を左手で握らせ、右手で鎌を持つのですが、私が後ろから支えるようにして刈りました。

危ないものを扱うとき、子どもはとても慎重です。いうことをよく聞いて、真剣に取り組みます。この新しいことを「やりたい!」「やってみたい!」という意欲の強さは、学びの原動力です。

「もう一回!」と、何度もやりたがるハマる子もいれば、一度やって自分の遊びに戻る子たちも。2回目は「自分でやる!」と私のアシストを拒む子もいます。この辺りに個人差が色濃く出てきます。「自分でやる!」(一人でやる!)という、自立性です。危なくないように向きを調整して、後ろから鎌の柄をそっと支えてやらせてみます。「できた!」「やったあ!」という顔と満足感。彼らしい笑顔です。

 

 

 

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