子どもが地面から自分の足を離して跳べるようになるのは、2歳児クラスではっきりしてきます。両足跳びです。足ジャンケンの「ぐー」でもあるので、「ぐー跳び」と言ったりします。そんな運動が大好きな様子を捉えた、主任と担任の先生が、にこにこ組用の「トランポリン」を用意しました。
1歳2ヶ月ごろに歩行が確立した子どもたちが、その後1年半ぐらいの間に、爪先が大地から離れられるくらいまで「跳ぶ」ことができるようになりました。両足で跳べることは、足の筋力が発達するだけでは難しいことことです。ロボットにジャンプさせようとするとうまくできません。
何でも物は、横方向のモーメントが重心軸から大きくずれると倒れます。それを子どもは自分で自動的に重心軸を体幹の軸に戻すことができます。それが歩行の確立です。さらに跳んで、バランスを崩さずに姿勢を立て直し、さらに続けて跳ぶことができるようになるには、高度な姿勢の維持力が育っている証拠です。
その力が伸びようとしているから、子どもはそれを使いたがります。つまり跳びたがるようになります。その姿をみとった主任は、早速トランポリンを導入することにしたのです。身体の発達を豊かにするための環境の再構成です。先週の話し合いの成果が、こんな形で発達支援に貢献しています。昨日16日から、にこにこ組でこのトランポリンを使い始めました。