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園長の日記

「入園説明会」開かれる

2021/02/17

今日17日(水)は午前中に「入園説明会」がありました。来年度令和3年度も定員は変わりません。51名です。新しく0歳児クラスに6名、1歳児クラスに1名、2歳児クラスに2名が入りました。3歳児クラスは千代田区によると2時募集で決まるそうです。新しく入園される方のためにも、保育園の考え方やルールなどもお伝えしていきます。すでにご存知の方は繰り返しの話になってしまいますが、再確認の意味でもお読みいただくと嬉しいです。

◆集団生活のメリット

本日、新しく入る保護者の皆さんに理解を「お願い」したことがあります。それは「園生活」が集団の場所であるということです。すでに入園されている皆さんは、何度もお伝えしてきた「アロペアレンティング」のことはご理解いただいていると思いますが、子どもたちは親だけでは育ちません。アロは否定形の接頭辞prefixで、親の子育てを意味するペアレンティングの前についているので、「子育ては親による子育てだけではない」という意味になります。子育ては親御さんだけではなく、私たち保育園の職員や、園にいる子どもたちと一緒に作り上げていきたいと考えています。

実は、このことは学術的にもヒトの子育ての特徴として理解が広がりつつあります。日本乳幼児医学・心理学会でも、理事長の根ケ山光一・早稲田大学教授が次のように述べています。

「親以外の人たちによる子どもの育ちへの関わりはアロペアレンティング(アロケア)システムとして、ヒトの子育ての大きな特徴となっています。このことは、私たち人間の子育てが母子のみで完結しているのではなく、そういった豊かな社会文化的システムのバックアップ抜きには語りえないことを教えてくれています」

https://www.jampsi.org/message/

子どもが子「ども」と複数形で表されているように、子は人間と人間の間で育つものです。特に保育園では、乳児の頃からその子ども同士の関わりがあるので、私たち人間のDNAに刻み込まれている発達が発現しやすい「人的環境」になっていると言えるのです。

◆集団であることのリスク

それから理解をお願いしたもう1つは、集団ならではのリスクです。メリットと同時にリスクであるのは、感染症などがうつりやすい場所だということです。お子さんは、元気な状態で保育園にお預けください、というお願いです。発熱、咳、鼻水、嘔吐・下痢、発疹などの症状が現れたら、それは感染症である可能性があり、それだけに医師の診断を仰いてほしいということです。

たとえば、冬はウイルス性の胃腸炎が流行ります。子どもは嘔吐するとケロリと元気になったように見えるのですが、実はそれは感染症の初期症状であって「病児」なのです。というより、まだこれから病気になっていく途中です。症状は治ったように見えても、ウイルスを排泄する状態であり、まだ「病後児」でさえありません。

そこで「ウイルス性胃腸炎」に罹患している状態から「治っている」ことを医師に証明してもらう「登園許可書」の提出か、医師が治ったかどうかをみる再受診が必要ないという場合だったら「登園届」を提出していただきます。また、もし受診しないときは、嘔吐症状がなくなってから2日間はお休みいただくというルールもお願いしていく予定です。

◆成長展は今日から明日まで「ちっち・ぐんぐん」

今週から始まった成長展は、今日から乳児です。0歳のちっち組と1歳のぐんぐん組です。

小さいうちから豊かな心の動きが、画用紙に投影されている絵やぬりえやシルエット。

それがまだできない0歳のちっちさんだけは、先生が作った「成長のアルバム」があり、この1年の保育園で見せてくれた乳児の姿を、春夏秋冬のフォーシーズンに分けて写真のコラージュにしてあります。乳児の一年の大きな成長をじっくりとご覧いただけます。

 

 

 

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