今週から3月も後半になります。4月からの進級に向けて、張り切っている子どもたちですが、全てのクラスで4月から過ごす部屋での保育が本格化しています。たとえば1歳児クラスのぐんぐん組。4月からは2階での「にこにこ組」としての生活が始まるのですが、今日は朝のお集まりを1階で終えた後、「じゃあ、これから2階でおやつを食べよう!」と声をかけると、いそいそと楽しそうに2階へ移動しています。この写真はその時のおやつの時の様子です。2階ダイニングのテーブルに上手に座っています。
2歳児にこにこ組は、4月からは3階での「わいわい組」の生活になるので、これまでの8人がいつも一緒、という集団から、4歳のらんらん、5歳のすいすいのお友達とも一緒になります。今日15日の朝のお集まりでは、5つのグループの中に混ざり合って座っています。お兄さん、お姉さんに囲まれて、仲間入りを果たしたことが、なんだか誇らしげです。この写真はその時の様子です。わいらんすいの朝のお集まりは2階のダイニングを使っています。
こうやって、少しずつ「進級」に向かって、新しい仲間との関係、人間関係の広がりが生じています。その様子を見ていると、頼もしさを感じるほど、子どもたちは前向きです。全く未知のものなら、知らないが故の躊躇が起きるかもしれませんが、きっとすでに見慣れた「もの」や憧れていた「人」や知っている「空間」なのでしょう、戸惑いもなく、新しい生活スタイルを難なく受け入れていきます。
4月から小学生になるすいすい組の昼食は、小学校の給食と同じ時刻に、にこにこ組の食事の場所で食べます。年長さんは、今週の卒園式を意識して、お集まりをするとき「卒園児のみなさん」という声かけをすると、「あ、僕達のことだよ」と、さっと起立して、「挨拶をしましょう、はい、礼」というと、ちゃんと揃ってお辞儀をしたりしています。このような「きちんと」という感覚も、新鮮に受け止めてくれています。素敵な小学生になりそうです。
こんなにスムーズなのは、当園が基本的にオープン保育だからなのでしょう。担任はいても、どの先生もどの子のことも理解しており、子どもの方も担任だけではなく、全ての先生との関わりを持っています。「他対他」のオープンな人間関係は、移行保育もやりやすいのです。