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園長の日記

新年度が微笑ましく始まりました

2021/04/01

◆新年度がスタート

さて、ゆっくりと新年度が始まりました。千代田せいが保育園は満2歳の誕生日を迎えました。この春、にこにこ組に進級した子どもたちと同じ年齢を重ねていくことになりますね。

今日は新しく入園した9人のお友だち。どの子も親子一緒に1〜2時間ほどそれぞれの部屋で過ごしました。0歳の「ちいさなちいさなちっち組」で6人が、1歳の「ぐんぐんのびるぐんぐん組」で1人が、2歳児の「いつもわらってにこにこ組」で2人が遊びに夢中になっていました。

遊びが楽しかったのか、帰る時間になると、もっと遊びたいと泣き出す子もいて、素直に感情を表出できる子どもたちの「まっすぐな心」が微笑ましい限りです。

進級した子どもたちの中には、登園したのがほとんど初めてだったり、久しぶりだったりの子もいて、保育園の楽しさを思い出しても会えたら嬉しいです。子どもなりに身に覚えのある感触だったように見えましたが、どうだったでしょうね。

◆慣らし保育(慣れ保育)も始まって

明日から今度はおうちの人はいない中で過ごしてみることになります。きっとおうちの人がいなくなることで、寂しさや不安を感じると思いますが、それは当たり前のことです。むしろそれが自然な発達の姿です。親がそれを恐れすぎてはいけません。私たちからすると、不安に感じて泣いてしまったりしても大丈夫なように、その子の気持ちに寄り添って温かくケアしていきますのでご安心ください。

◆ちっちの保護者会

今日は「ちっち組」の保護者会を開きました。短い時間でしたが、私からは保育園生活の大切なポイントをいくつかお伝えしました。在園されている方はよくご存知だと思いますが、子どもにとっての人的環境の中でも「他の子どもたち」がいるということが、とっても大事だということ、親以外の私たち保育者も社会的な親になる「アロペアレンティング」の大切さについて、そして家庭と保育園の両方を経験しているのは子どもだけだ、ということなどをお伝えしました。

自己紹介では、お気に入りの散歩先を紹介していただきました。「へえ、そんないいところがあるんだ」という情報もいただきましたので、みんなで共有して行きたいと思います。

◆進級した子どもたちは

ところで、進級した子どもたちの様子を見ていると、朝から「今日からすいすいさんなんだ」と、とっても張り切っている子や、妹さんが入園して兄妹で登園できるようになったことが嬉しくて、朝の目覚めも違っていたという子もいました。年長さんがいなくなった寂しさを感じている子もいるでしょうが、それよりも一つ大きくなった立場を子どもなりに自覚しているかのように、率先して動く姿が印象的です。

特に新すいすいさんの意欲的な姿は、とても頼もしく思えました。昼食の時、配膳でお汁をこぼした子に「こっち」と台拭きのある場所まで連れて行ってあげるTHくん。降りて来ない子を迎えに動き出すYHさん。保健室のお手伝いをして褒められたのが嬉しいKSくん。まるで誰かために役立つようなこと、競ってやりたがっているようにさえ見えます。この「利他的な行為」をやりたがる気持ちが、心から湧き出ています。「利己的」の反対が「利他的」です。こんなにも相手の立場を考えることができる力が育っていたんだなあ、と気付かされます。まるで春の芽が萌え出るようです。

年中の新らんらんの子どもたちは、マイペースの生活の中で、遊びを徐々に発展させています。積み木、パズル、制作、ごっこ、運動とそれぞれの遊びがじわじわと深まったり、広がったりしています。年少、年長の目に見えやすい変化に比べて、年中の成長はわかりずらいでしょう。ところが一年の変化は相当大きいものです。そのじわっとした変化の兆しが先ほどの遊びの中で見られます。

「これみて」と言われて撮る写真、「ピース」と「自信」が写ってる。

新わいわいは、びっくりするほど、遊びに熱中しています。ままごとコーナーでKKくんがNYさんにシャツを着せてあげているのですが、前開きのボタンを下から一つずつ留めていくのに3分以上もじっと取り組んでいたのです。その間、ずっと動画を撮りました。この粘り強さは大したものです。昼食の時も、別々のテーブルに座り、わいらんすいの仲間の中に分散して溶け込んでいます。異年齢の兄弟のような関係に自分なりの心地よい場所が見つかっているようです。

新にこにこは、言葉でのやり取りで相互の気持ちを伝え合える場面がぐ〜んと増えていることを感じます。先生たちはみんなに語りかけることはあまりしません。個々の子どもとの対話を大切にします。個々に違う思いと意味があるからこその精神世界だからです。ぐんぐんの時の生活のよさを引き継いでいます。

新ぐんぐんは、友達が好きだなあ、と感じました。朝のおやつはさつまいもだったのですが、美味しくいただいた後の遊びも、絵本、電車、ままごとなど、一緒に遊ぶのが楽しそうです。今日はおうちの方も一緒だったのですが、子ども同士で遊ぶ楽しさが、きっと保育園もホームに変えていくことでしょう。

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