千代田区は「就学前プログラム」を持っています。これは「千代田区の地域特性を踏まえ、各園の特色を尊重しつつも、区立・私立等の設置主体の別や、保育園・幼稚園といった認可形態の別にとらわれることなく、子どもの発達や学びの連続性を考慮し、0歳から5歳の発達段階に応じて確実に経験させたい内容を明らかにしたもの」です。作成されたのは平成25年3月なので、新しく改定することになり、本日30日、その第1回目の策定委員会が開かれ参加してきました。
委員は15名。区内小学校代表として「番町小学校」の渡辺裕之校長、区立幼稚園からは「千代田幼稚園」の穴原江実園長と「九段幼稚園」の横澤峰紀子園長、区立保育園からは「西神田保育園」の永野京子園長と「四番町保育園」の小宮三枝子園長、私立保育園からは私と「ほっぺるランド西神田」の吉田ひとみ園長、認定こども園からは「グローバルキッズ飯田橋こども園」の小松崎珠美園長、地域型保育事業からは「ゆうてまち保育園」の射場紀江施設長、幼保一体施設からは「小学館アカデミー昌平保育園」の手塚知子施設長、そして関係団体区民代表として主任児童委員の佐藤祐子さん、発達支援事業からは「児童発達支援・放課後等デイサービスぴかいち」の中田弾代表理事。委員長は学識経験者として参加された青山学院大学の福元真由美教授が任命されました。また副委員長は区立教育研究所の大関邦子教育研究専門員が指名されました。教育委員会から清水章子ども部長が参加しました。
今日の会議は、委員・副委員の選任に続いて、新井玉江子ども支援課長がこのプログラムの性格と改定の趣旨、今後のスケジュールを説明。その後、福元委員長が「就学前教育をめぐる国の動向」を解説しました。今日は初顔合わせの意味もあり、自由に意見を交換しました。
私は議論したいこととして、使いやすいプログラムの表現スタイル、保育の質の考え方を挙げました。「目指す子ども像を検討することは、子ども観を検討することであり、それは人の発達観と保育観を話し合う必要があります。保育の質は自明のものではなくて、皆さんと何がよいことなのかを丁寧に話し合いたい」と申し上げました。
今日配られた資料をここに載せておきますので、皆さんもご覧ください。時代の危機は約10年後の2030年に到来します。その時点までに軌道に乗せておかなければならないことが山積みです。そこを見通して、今後の就学前の子育てのあり方を議論します。次回の会議は11月と3月です。保護者の皆さんもご意見があれば、ぜひ教えてください。
また今日の資料にも掲載されていたのですが、今年1月に中教審が答申した「令和の日本型学校教育」について、日本PTA全国協議会が動画にしているので、わかりやすいのでご紹介しておきます。小学校の教育は「個別最適」と「協働的学び」がキーワードの学習に変わります。これは当園での「遊び」を「学び」へ転換するものであり、とても馴染みのあるものと言えるでしょう。この辺りのことを、皆さんと9月のリモート茶話会「コーヒータイム」で語り合いましょう。
http://www.nippon-pta.or.jp/news/apleht0000001l5m.html