1つの体験や気づきを、意味のある経験にしていくつながりをどうやったら作り出せるか。
例えば鈴虫の飼育のために土に水をかけたら「黒くなった、どうして?」と言う子どもの気づき。オープンエンドの学びの絶好のチャンスです。先生は答えをうまく説明できなくてもいい。仮に知っていたとしても説明できない方が良い。
「じゃあ、こっちに水をかけたらどうなるんだろう」を、実際にいろいろ、やってみる体験ができるといいのです。紙を濡らしてみたら? 布は? 濡れるものと濡れないものがあることに気づいたり、水とお湯で違うかもしれないと思う子がいたり、画用紙に水彩画で絵を描くことが、濡らすことに似ていると気づいたり、子どもの連想力や発想や考え方のパタンは、大人と違う面があるから面白い。
先日給食でメロンが出たのですが、その種を暗いところで水に浸していたら根が出たそうで、ちっち、ぐんぐんでそれを育て始めました。こういうのをいろいろやってみると、子どもがいろんなことに気づくはず。家庭でも時間があったらやってみて欲しいのですが、品種改良が進みすぎて、たいていの果実は、種からは育たない気がします。育つものと育たないものに気づくような実践も、SDGsになるんじゃないかなぁと考えたりしています。