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園長の日記

子どもが体験している意味を伝えたい

2022/02/08

今年4月に入園する方が今日7日(月)決まりました。この「園長の日記」はこれから保育園に入園される方にも、保育や教育の営みについて、お伝えしているつもりなのですが、1月28日の「園だより」2月号の巻頭言から始まった教育論は、一つの区切りに差し掛かってきました。子どもをコップに例えると、教育はコップに水を注ぐことなのか、それともすでに入っているコップの水を引き出すようなことなのか、そんな譬え話から始まりました。

子どもは教えなくても自ら環境に関わろうとするのですが、つまり何かを体験することで、すでに最初から持っている力が、使われて伸びるという側面(コップの水を外へ)と、そのとき体験する事柄自体が、その文化が編み出してきた歴史的な営みでもあるので、そのやり方なり内容なりを身につけていく側面(コップに水を中へ)とがあるのでした。たとえば赤ちゃんは、どんな国で生まれようと、持って生まれた力を使って言葉を聞いたり話したりできるようになっていくわけですが、一方で、それが親が日本語を話すから日本語を身につけることになります。

このように、本人の持って生まれてきた力を十分に発揮できるような生活を創り上げていくために、生活や遊びの中の、さまざまなシーンを取り上げて、その体験の意味を捉えていきたいと思っています。

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