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園長の日記

子どもと飾った雛人形

2022/02/17

このようなものに強い興味を示すのは女子なんだなあと、実感しました。昨今、社会的通念としての「男らしさ」「女らしさ」などと考えること自体がジェンダーとしておかしいという議論があるのですが、お人形に「かわいい」と言って離れない女子たちを見ていると、それはそれで事実として好みに傾向があるものだと感じます。お雛様を飾ったのです。保育園は狭いので玄関に飾るスペースがないため、屋上へ登る階段を使っています。これで3回目になります。

人形を恭しく箱から取り出し、人形を覆った柔ない和紙を覗くところから子どもたちに見てもらいます。人形の白い顔がお目見えすると、おお〜といった、何も言えない高揚感があたりに流れます。お人形のお顔は直に触らないように、お内裏さま帽子を被らせたり、お雛様に扇子も持たせたり、三人官女にお神酒を提げさせたり、五人囃子に笛や鼓を持たせたり、しながら、人形の説明をしてあげました。BGMには「たのしいひなまつり」をかけて、♪明かりをつけましょ、ぼんぼりに〜と、歌詞に沿って、説明していくと「もう一回」「もう一回」と何度も何度も歌っていました。

雛人形は、こうやって子どもと一緒にうやうやしく飾ることで、ものが大事ということを超えて、そこに何か込められているものがあるんだということが、子どもたちに伝わっていくのではないかと思います。言葉では言い表せない大事なことが、ちゃんと体験できていくこと。そんなことが大事な気がします。

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