1日を一年に例えるなら朝は春。陽が昇って明るさを増していく時間。この時、目覚めた心とからだはもっとも新鮮な状態で世界と関わり始めます。今年度の睡眠講座は17回目を迎え、これに参加された方から、「とても参考になりました」という感想をたくさんいただきました。早速実践してみて、その手応えを感じたという親御さんの感想をお聞きすると、とても嬉しくなります。新しく入園された家族との共同保育が、生活リズムを整えていくことから始まっています。
睡眠講座に参加していると、毎回、感じることがあります。それは人生というものが、私たちがまだ知らない大きな営みの一部でしかないのだろうという予感です。それは自然との調和を示唆している感覚に近いものです。こうした方がいいよ、という直感ににて、どうして?と言われると医学的な科学的根拠を求められてしまうことが多いかもしれませんが、私はとらわれない意識で静かにその事実を感じ取ることができれば、人間も自然の中で生まれ育っていくものだということを素直に受け入れることができます。
例えば、誰にでも公平に与えられている24時間という時間でも、その営み方はいろいろです。その過ごし方にはより良いものあるのですが、より良いものになっていく基準は、私たちの心も体も、実は大いなる自然の営みとシンクロしているということから導かれます。知らず知らずのうちに、人が生み出した楽しく便利なものを享受しているうちに、どうも自然との調和から、ずれてしまうことが多くなってしまった気がします。
野菜を育てたり、椎茸の生長を観察したり、お月様の満ち欠けを眺めたり、雪が降り氷を触ったり、そして毎朝、起きてカーテンを開けるとき、地球や季節の中にいる私たちに気づきます。午前中に体を動かすと、1日が順調に始まる気がします。明日は休日ですが、青木さんが一緒にダンスを楽しむ時間を作ってくださいました。毎日の午前中の時間をゴールテンタイムに変えていきましょう。