MENU CLOSE
TEL

園長の日記

なんと恐ろしいことでしょう

2022/03/12

2月24日のロシアのウクライナ侵攻以降、私は人間の愚かさをそこまでを想像できていなかったことに、絶望的な気分になっています。私の父は、第二次世界大戦に参加し、海軍でラバウルでアメリカと戦いました。目の前で死んでいく戦士を見てきた父は「戦争は絶対にだめ」と、子どもの私たちにいっていました。私たちは第三次世界大戦の前夜にいます。

人口4,400万人のウクライナ。首都キエフの人口は300万人。国連人口基金によると、約1,000万人が国内で避難民となり、約300万人が国外への難民となっています。世界中が見守る中で、よくこんな暴挙がまかり通るものです。既に起きていることでさえ悪夢のような現実なのに、これからキエフへの総攻撃が始まるかもしれないと言う、なんと恐ろしいことでしょう。ほんとにこんなことがあって良いのでしょうか。人間が狂うことほど恐ろしい悪魔はいないと、思い知らされます。そして、何もできないことにぼう然としてしまいます。

普段、保育と言う仕事を通して、子どもも大人も、人間はいかに一人ひとりの尊厳を尊重しあえるかと言うことに力を注いでいるのに、戦争となると、人間が戦士という匿名の個人となります。100人、1000人、万人、そんな単位で死者の数が増えていき戦況のデータの一つに過ぎなくなってしまいます。あぁ、なんと言うことなんでしょう。とにかく、恐ろしい。

top