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園長の日記

生活の中の「うた」

2022/04/15

水曜日の入園進級を祝う会では、幼児では園歌「かぜとひかりと」を歌いました。園歌は、毎日は歌わず運動会や卒園式などの、節目節目の行事の時に歌います。みなさんは幼稚園や保育園で歌ったはずの「園歌」を覚えていますか? 小学校の校歌はどうですか?中学校や高校なら覚えているという方が多いのですが、幼稚園や保育園の園歌を覚えているという方はあまりいません。きっと毎日は歌わないからということと、幼児の記憶力ということも関係しているのでしょう。でも私も園歌は全く覚えていませんが、同じ歳だった頃の「オバケのQ太郎」や「鉄腕アトム」の主題歌は覚えているので、どうしてなんでしょう?それはともかく・・・

保育園の生活の中で「歌」は欠かせない大事なものです。どんな日も、歌を歌わない日はありません。乳児も幼児も保育園で生活していると、必ず歌に親しんでいくことになります。おうちでも園で歌っている歌を子どもが何か口ずさんでいるな、何を歌っているのかな、と思うことがおありでしょう。毎日お知らせいただいているご家庭の様子の中にも「・・・「先生とお友達」の歌が大変気に入ったようで、寝る時にベットで10回以上歌っていました」という子もいて、それは嬉しい話です。でも寝る前だったということは、ちょっと興奮して寝られなくなったんじゃないかと心配・・・そうじゃないといいんですけどね。

先生とお友達は、毎日、朝のお集まりの時に歌っているものです。それとは反対にお帰りの会の時にも、歌っているものがあります。それ以外に大切にしているのは、日本の四季折々の季節の歌です。この4月だと♪さいた さいた チューリップのはなが・・・の「チューリップ」や♪やねより高い こいのぼり〜の「こいのぼり」など。3月に歌っていた♪あかりをつけましょ ぼんぼりに・・の「おひなさま」を、絵本を見て思い出したのか、口ずさんでいる子もいました。

季節の伝統行事に合わせたこのような歌の他にも、昔と違って今の子ども文化の中には、NHKの「みんなのうた」やアニメやテレビで人気になったものも数多くあります。園ではマスコミではあまり登場しないけれども、乳幼児の保育関係者の中ではいいのものとして受け継がれてきたものも、積極的に取り上げていきます。その代表的なものは、なんと言っても「わらべうた」です。家でも寝る前にやってもらい、安心と満足の中で、気持ちよく眠りに誘ってもらおうと、ぐんぐん組の保護者会では担任が寝る前に毎日歌っている童歌「とうさん かあさん・・」(実は本当の名前がわかりません)を実演してもらいました。さっそく、やっていただいたご家庭もあったようです。初めはハッとした顔をして手を叩いて喜んでいたそうです。

歌を歌うのは、何もいっぱい覚えて欲しいとか、歌が上手になって欲しいだとか、ましてや将来どうなって欲しいとか、そんなつもりは全くなくて、あくまでも歌はメロディ、リズム、ハーモニーの中で生きているものがあって、それを言葉と体と手足を通して、お互いに分かち合いたい、共感し合うためにあります。心を通わせる相手がいて、それが親子だったりお友達だったり先生だったち、その関係の共感の中で感じ取るものを大切にしていきたいと思っています。

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