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園長の日記

社会情動的スキル④ お手伝い保育

2022/04/27

園だより5月号「巻頭言」より

(お手伝い保育がはじまった25日(火)。「よろしくお願いします」とすいすいさん。にこにこ組へ)

年長さんになると「お手伝い」と言う活動が始まります。「ねえ、園長先生、お手伝い保育はいつからやるの?」と、何度か聞かれました。それくらい、新しい年長さんたちは、この活動を楽しみにしています。らんらんの時に、そばで年長さんたちがやっていたことを見てきているので、自分達も「やってみたい!」と言う意欲に溢れているようです。これも社会助動的スキルを育てることになっています。OECDのまとめによると、「社会情動的スキルは非認知的スキル、ソフトスキル、性格スキルなどとしても知られ、目標の達成、他者との協働、感情のコンロトールなどに関するスキルである」(「社会情動的スキル」52ページ)とされています。小さい頃から、生活と遊びの中で「見通しをもつ」ことは、これらの力を引き出す場面になります。そこで現行の指針や要領は「見通しをもつ」と言う文言が入りました。お手伝い保育は、この3つの体験が色濃く詰まったものにデザインされています。

3月は年度の始まりに向けて「わくわくした気持ち」を大切にして過ごしました。そして4月は新しい出会いの中で、期待と不安が入り混じった高揚した気持ちが、徐々に落ち着くべきところへ落ち着いていく過程の時期、アウェイがホームに変わっていく時期に当たります。心の揺れ動きが大きくて、楽しい!と寂しい!のアップダウンが激しかったり、泣いていたかと思うと、キャッキャと大はしゃぎの笑顔が溢れていたり、朝、すんなり登園できたりパパママとの朝の別れが辛かったりと、日によって見せてくれる姿が違っていたりしますね。私たちはロボットと違って、感情の生き物ですから、しょうがない。その時々の情緒の波があるのは当たり前でしょう。

4月末から5月初めはゴールデンウィークがあります。子どもたちと話すと、おじいちゃんやおばあちゃんと会ったり、いつもとは違う生活を楽しみにしているようです。どこどこへいくんだよ!ってワクワクしていますね。自然あふれる場所へ出かけたり、来年のランドセルを買うんだと待ち遠しそうに話してくれる子もいます。

G Wはちょっとまた長い家庭での生活になります。ちょっとお節介気味な話になりますが、4月は今述べたようなコンディションづくりの1ヶ月だったので、このリズムをできれば崩さないようにしたいものです。やっと毎日の生活リズムが出来つつあるので、早寝早起き朝ごはんの習慣はGW中も変えないでいけたらいいですね。私たちからすると、「根っこ」の部分がしっかり固まってきた鉢植えの土に蒔いた種が、これから芽を出そうという時に、鉢植えの土をひっくり返してしまうくらいのことだからです。

今度は、明日は、来週は、来月は・・・こうしたいね、と言う見通しを持って、生活を創り出していきましょう。

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