あっという間に成長してく子どもたちですが、このミニ連載「社会情動的スキル」では、育ちの側面を「特性」とか「能力」とか「資質」とか、何かと「身につけていく」「獲得していく」「学んでいく」という側面から切り取ってばかりいます。
この図は、平成30年3月に改訂された幼稚園教育要領や保育所保育指針、幼保連携型認定こども園で共通する「幼児教育で育みたい資質・能力の整理図」です。この赤いところが、非認知的な資質・能力のところになります。この詳しい説明は次回することにします。
私自身、調べたり、考えたり、書いたりしていて、ちょっと息苦しくて、また重苦しい感じがします。この側面は、子どもの世界のほんの一断面に過ぎないということも強調しておきたいと思います。なんでもかんでも、教育的な側面から人間を見ていくと、なんだか味気ない人生になってしまいそうだからです。私たちの存在は、その側面だけに光を当てるべきではないだろうと思えるからです。
こんなことを、前置きにしておきたくなったのは、ゴールデンウィーク明けの子どもたちとの再会、また皆さんからの「子どもの様子」を読ませてもらうと、親御さんからも我が子について「いつの間にこんなことが・・」という話がたくさん書いてあって、私たちも保育園で「いつの間に、あんなことを・・」の連続だからです。しかも、その姿はその子がその子らしくある素晴らしさであって、何か外から物差しを当ててみるようなことがそぐわない、とでもいうのでしょうか、そういうことでは切り取れない(まあ、当たり前ですが)かけがえのないものです。その「丸ごとその子!」という感覚で、微笑ましくて、愛おしい!! 生きてるって、いいなあ・・・という、この実感がお互いに共有できたら、それが一番いいじゃない!という感覚が迫ってきたのでした。皆さん、楽しいGWだったようで、何よりです。
というわけで、今日は、心情・意欲・態度について語ろうと思ったのですが、それは明日以降にしたいと思います。「生きてるって、素晴らしい!」という感慨を感じ合うということ。これも、非認知的能力であることには違いないでしょうけど。