今日は夜に「自主勉強会」を開きました。保育所保育指針幼稚園教育要領が変わってきていることは何かを確認しながら、子どもたちの「心の育ち」にとって必要な体験とはどんなことなのか考えるための「視点」や「考え方」を学びました。
その一つはこんな体験です。子どもが何かをやりたいと思ったとします。そこにはその子の目標があります。それを成し遂げるには一人でできることもあれば、親やお友達に働きかけないとできないこともあるでしょう。教えたり助けたり協力することです。その際にジレンマが起きます。いますぐやるか後でやるか、あるいは自分を優先するか他者を優先するか。目標の達成のために感情を抑えることも必要です。
この体験の中には、目標があり、他者との協力があり、感情の制御が含まれます。この三つの要素は、OECDがいう社会情動的スキルの三要素に他なりません。OECDは「目標を達成し、他者と協力して効果的に働き、自分の感情をコントロールする能力」が、将来の幸せのために、乳幼児期から育みたい力だというのでした。非認知的能力です。お手伝い保育やピーステーブルでの語り合いにも、その典型的な体験をみることができます。
このような体験は保育園の中でいっぱい起きていそうです。きっと家の中でもあるでしょう。子どもが見つけてくる「やりたい」をどうやったら実現させることができるか。それを一緒に考えていく生活は楽しいですね。家族や保育園の先生に働きかけて枝豆を育て始めたり、公園で拾った種から目が出てくるかな?と土に埋めてみたり、スズムシやメダカの成長を観察しながら子どもたちからどんな「こうしたい」が出てくるのかが楽しみです。
今日の勉強会は、このような、保育園の生活ではいつも起きているような活動が、どうしていいことなのかを理解しました。その認識にたどり着くための勉強会になったような気がします。