今日から6月です。新しい月が始まりました。そこで今日は先生たちが毎日書いているクラス日誌を紹介します。そこには、子どもたちの成長の様子が記録されているのですが、その成長を喜んでいる先生たちの書き振りを見て、私は嬉しくなってしまいます。例えば・・
ちっち組
・・・身体測定後、高月の2名は屋上へ。◯ちゃんは、朝から機嫌があまり良くなかったのでもあったので、ゆっくり関わってから屋上へ行って気分転換した。低月は、友だちへの興味が出てきたのか、近づいていってお互いに顔を触ってみるような姿が増えてきた。・・
ぐんぐん
・・・身体測定では自ら洋服を脱ぎ始め測定しようと意欲的な子どもが多くいた。以前まで拒む子もいたが、今日は友達の姿を見たり大人と話をすることで、自ら測定器に乗り測っていた。子どもたちが自分からやろうとする気持ちになることで楽しく行動できていたので、遊びだけでなく身体測定など自ら行動できるような工夫をしていきたい。・・
にこにこ
・・・ぐんぐん組と一緒に屋上で遊ぶ。わらすさんが育てているスイカにアリが沢山集まっているのを見つけて、観察していた。他の野菜よりもスイカの方にたくさん集まって来ていたので、「甘い匂いがするのかな?」と葉っぱの匂いを嗅いでみる。◯◯ちゃんが「何もにおわな~い。葉っぱの匂いだけする~」と話していた。それからしばらくアリの観察が続いていた。・・・
わいらんすい
・・・浜町公園で、鬼ごっこや自然物での遊びを広げていた。ひと遊びの後、すいすい組が集まってミーティングをする。テーマは「この公園をより楽しく遊ぶために必要な物」という内容。 子どもからは虫網が提案され意見が一致。 具体的にどれくらい用意するかを話し合うと「5,10、15・・・」と意見が出て「5本か15本」で割れる。最後は5本用意して遊んでみようと決まった。・・
こんな子どもたちの様子の描写が続き、それに基づくその日の反省・振り返りが記載れていくのですが、そうした計画、実施、評価・反省の保育サイクルを推進していく原動力は何かというと、先生たちの子どもたちへの愛情です。一人ひとりの子どもたちに「こうしてあげたいな」「こうしたらもっと◯◯になっていくかな」という、先生たちの願いが、計画に変わっていくということが、よくわかります。
そして愛情に裏付けられた保育に、その実質を与えるものが、子どもや保育を見ていく力、多面的な視点や重要と思えることを選び出せる判断力です。特に子どもの姿から、心の動きや心情、学んでいる内容、身につけていることは何かなど、発達の意味を理解するには、専門的な知識を得ることが不可欠です。日誌に記録されることは保育全体のほんの一部でしかありませんが、それでも部分の質は全体の質と相関があるのです。