MENU CLOSE
TEL

園長の日記

豊かにしたいヒューマン・コンタクト

2022/06/15

新型コロナウイルス感染症で自粛をお願いした先週とはうってかわって、今日は一気に活気あふれる触れ合いが戻ってきて、嬉しくなった1日でした。

午前中は歯科健診。子どもに人気の山本先生に全園児が歯を見てもらいました。同じ時間に私は幼児の部屋で絵本を読んであげていたのですが「園長先生、泣かなかったよ」と自慢しにくる子もいて、こんな経験も自信になっていくんだなあ、と実感します。歯の健康、同時に育つ自信かな・・・。これも大事なヒューマン・コンタクトの賜物です。

今日は雨なので全員が園内で過ごしましたが、それでも、混み合っている感じはありません。絵本、ごっこ、運動、積み木、パズル、生き物、制作など、思い思いにやりたい場所を選んで遊んでいます。各クラスの先生たちが、空間のゾーニングや配置する遊具、リラックスできる場所の確保など、実に細かな配慮をしてくれています。

象徴的なものが「スズムシ」や「カブトムシ」が、当園で卵から生まれた仲間だということです。こんな人工的な都会の真ん中で、虫かごや水槽一つで、年を超えた命の連鎖を作り出すことは、実はそう簡単なことではありません。子どもたちのために、という先生の思いがこのような環境を作り出してくれています。

このように先生たちが先手先手を打ちながら、2ヶ月先のバスの手配、秋の行事の準備、ポスト・コロナ禍の見通しの中に、保育の重点課題を見出してくれています。ありがたいことです。そうした先生たちの発想から計画したものが、納涼会の内容の一部を保護者の皆さんと作り出していく試みです。今日はその第一弾が開かれました。

第1回納涼会保護者ミーティングです。やってみてよかったです。保護者の方同士の懇談を兼ねて開きましたが、いろんなアイデアや「こうだったらいいな」を語っていただきました。今日の成果を次回のミーティングに活かしていけそうです。

そして今日は一日雨だったので、全員が園内で過ごしましたが、私が絵本を読んであげる時間があり、その時、子どもの心の躍動感が伝わってくるのが面白くて仕方がありません。「これ読んで」と子どもたちが絵本をもってきます。子どもの関心が向いているものを見つけて、それに関連しそうなものを私が見つけてくる場合もあるのですが、例えば、カブトムシが空に飛び立つシーンが子どもたちに強い印象を与えるもの、セミが地上にでてきて昆虫たちがパーティを開いてくれるお話、ユーフラテスの「こんガらガっちシリーズ」の迷路遊びなど。次々と「これ読んで」と列ができるほどです。

そんな時によくわかることは、子ども一人ひとりの発達と個性です。これが体験できることが保育の楽しさです。この子どもたちの多様性とエネルギーを、ぜひ親御さんにも体験してもらいたいと切に思います。ぜひ、いろんな子どもたちがいることを体験してもらいたいと思います。自分の子どもとだけの関わりしか知らないと、実はお子さんが多様な面をもっていることに気づけていないかもしれません。それほど個性は多様です。コロナが落ち着いたら、ぜひ「パパ先生」「ママ先生」も体験してみてください。きっと子育てに役立つと思います。

top