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園長の日記

プールの歴史

2022/07/05

「日本では夏になるとプールに入るのが当たり前のようになっているけど、どうしてなんだろうね。海外の教育施設を見ても、日本のように夏はプールというのはあまりない。これも見直した方がいいかもね」。

私は、毎年のように海外の保育視察を重ねてきていた藤森先生からこんな話を聞きならが、毎年、プール開きをしてきました。

今日は園長になって初めて、プール開きに参加できず、ギビングツリーという藤森統括園長が代表を務めている保育環境研究所主催の研修会に参加していました。

今日の研修会では夏の過ごし方などについての話題は出なかったのですが、私たちが「当たり前」と思っていることが、これからの時代には、そぐわないものになっていることが多いことに気付かされました。その内容は、また書きたいと思います。

プールについては、担任が今日のクラス日誌にその歴史について触れていますね。藤森統括園長が毎日書いている日誌「我竜塾」ブログから、夏のプールの歴史について書いているものを検索してみると、2012年7月31日の日誌に次のような記述が出てきました。

「・・・このようなプールは、昔はありませんでした。多くの子どもたちは、水遊びとして泳ぐのは近くの川や池、または海でした。学校のような、訓練の一環として泳ぎを教えるためのプールは、以前ブログでも書いた、会津藩校の日新館が日本の最古のプールで、水練場あるいは水練水馬池として残っています。池の周囲は153mもありかなりの大きさで、この藩校以外で水練場があったのは、長州藩の藩校・明倫館だけと言われています。この水練場を、日本ではプールと言いますが、このpoolは単に「水溜り」を指しています。関西では、駐車場のことをパーキングと言わずに、モータープールということが多いようですが、水泳用のプールのことはswimming poolと呼ぶのが正式だそうです。・・・」

日新館は私も訪ねたことがあります。幕末ものの大河ドラマでもよく登場します。ここの「プール」が明治になって、欧米列強に負けないようにと進める富国強兵時代の学校に普及していくことになります。

【 白虎隊も訓練した!】日本最古のプールがある會津藩校 日新館

それが今では、スポーツとしての水泳競技や、水中での運動のメリットなどから社会全体に浸透して、幼稚園や乳幼児施設にも「プール」という形で広がっているということになります。乳幼児にとって「水」とどのように出会い、楽しむことが相応しいのか、川や海に恵まれている日本で、そして都心のこのまちで、いろんな水との触れ合いを探求してみたいもののですね。

 

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