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園長の日記

いつものダンス遊びを親子遊びにする「親子運動遊びの会」

2022/09/15

私たちの保育園で大事にしていることを徹底していくと、行事も従来のものとはかなり異なるものになっていきます。大事にしていることとは、まずは「自分らしく」という、一人ひとり違うよね、という部分。これが保育のベースになっていると考えています。小学校以降の学びでは、一斉授業がベースだった時代が長いので、あえて「個性化」といういい方をすることがあります。個性に「化」をつけないといけないあたりが、そもそも個性から出発していないことを表してしまうわけですが、それはともかく、これが大事です。なぜなら、その大事さの根拠は、個人の「尊厳」にたどり着く話だからです。この「自分らしくある」ということを保育の根底に据えます。すると、健康であることも、人との関わり方も、いろんな環境との接し方も、外的文化である言葉の内面化の過程も、そして自分らしさを表す表現も、どれもが自分らしくあることを大切にしていくことになるわけです。

今日からダンスの活動について各クラスのブログに、その様子を紹介しています。それは、このダンスという身体表現も「自分らしくある」ことを大事にするからこそ、実に個性的なものになるのです。誰一人として同じ形の振り付けにはなりません。思い思いの内面が外に現れていくからです。身体の声と言ってもいいものに、私たちは耳を澄ますと、そうなんです、その子らしさが現れていて愛おしい。上手に踊れるって、何を持ってそういうのでしょう。同じ型通りに身体が動くことだとしたら、それはロボットの方が上手ということになってしまうかもしれません。かけがえのない、その瞬間の体の心地よさや、溢れ出てくる楽しさ、面白さ、そういった感情を伴う身体表現は、やりたくてしょうがないからやるという意欲に満ちていて、その繰り返しの中で、自信に溢れてた動きが生まれていくプロセスが、まさに現代アートになっているようなダンスなんです。

その変化の面白さを、今日からのクラスブロクの写真と説明でのドキュメンテーションでお伝えしていきたいと思います。普段のダンスの楽しさを、10月22日の「親子運動遊びの会」では、親子で楽しみたいと思います。

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