セキセイインコの名前が決まったようです。昨日14日は、いもほり遠足があったのですが、保育園の玄関に戻ってくるなり、KAさんが「園長先生、インコの名前決まったよ。いつもチュンチュンってないているから、チュンちゃんなの」と教えてくれました。どうも年長さんたちの間で話し合ったようです。いつどうやって話し合ったのか担任も知らなかったようで、他の子に「チュンになったの?」と聞くと、たとえばKKくんは平然と「そうだよ」と、他の子たちも納得していたそうです。そこで早速、部屋に入る前の掲示ボードに張り出されました。
何かを話し合って決めるという経験の積み重ねは、とても大事なことではないでしょうか。自分の考えや意見を持つこと、それを人に話して伝えること、他の考えや意見があることを知ること、それらを出し合って、比較してみて、どれがいいかを話し合うこと。自分の考えよりも「そっちがいい」、「それでもいい」などに変更修正できることも、大切な力のような気がします。年長さんたちの「自立性」と「協同性」の育ちが、こんな場面にも垣間見えます。
このエピソードについて、主任は「多数決で決めなかったことが嬉しい」と話していました。また「民主主義は多数決で決めることと思っている人が多いから、そうじゃない、ということを、この時期から体験していくことが大事」だとも。全く同感。いろんな意見や考えの違いがあること、自分と他者は色々と違うということが、当たり前のように前提になってもらいたい。違うのが当たり前、だから、そこから合意を得るにはどうする!?ということ。個人としての「自分らしさ」と共同空間としての「思いやり」をつなぐもの。それが選択・参画・対話のある生活づくりです。