「サンタさんはあしただよね」「ちがうよ、にじゅうよんだよ」「でも、せんせいは、あしたって言ってた」。
こんな会話が聞こえます。クリスマスイブは24日でも、保育園には明日23日に来てもらうことになっているからです。
「サンタさんはね、トナカイでくるんだよ」
「ちがうよ。起きたらきてるんだよ」・・・
トンチンカンな会話も微笑ましくて、言いたいことが、そうなるんだと、私たちには理解できます。そこが子どもの言葉の面白いところであり、大切にしたいところでもあります。
子どもたちは真剣です。サンタはいつくるのか、本当にくるのか。どうやってくるのか・・・
子どもは知りたがっているし、分かりたがっているし、実現するようにしたいと思っています。
ああだこうだ、と想像して、考えたりもしています。「お母さんが言ってた」とか「じゃあ、先生に聞いてみよう」とか判断したりしています。ここには知識も理解も技能も思考も判断も、それにともなう心情も、そのほか、いろいろなものを総動員して、子どもは成長したがっているようにみえます。
子どもの姿はあまり個人の内面的なものだけに限定しないで、周りとの関係や関わり方そのもの、あるいは状況に目を向けようというのが、保育の捉え方の一つと言っていいのでしょう。
クリスマスに向けて、アドベントカレンダーに届くサンタからの手紙と、そこに書かれたサンタの言葉は、子どもたちにしっかりと届きます。それに基づく継続的な1ヶ月間の積み重ねが、こんな会話を生んでいるのかもしれません。