最近、もっと深く考えないといけないな、と思っている分野があります。それは次のような事柄なのですが、とてもよく聞くようになったので、否応なく考えることが増えました。それは要約するとこんな感じです。
「最上位の目的」を明確にすれば、その実現のための「適切な手段」が見つかることが多い。学校教育では、最上位の目的に合意できていないから、手段が目的化されてしまうようなことが起きている、そこを改善しなければならない。また、その教育哲学からは、人生の目的を「自分が生きたいように自由に生きること」とするなら、依存を含めた個人の「自立・自律」が上位目的となってくるだろう。だから「個別最適な学び」や「主体的・対話的な深い学び」のこととも親和的である。一方で社会に目を向ければ、それぞれが自由に生きたいのだから、それはお互いに認め合う関係として「持続可能性」と「格差のない共生社会」の実現が、上位の目的になるだろう。そして先の「自由の相互承認」が大切になり、手段としての民主主義を身につけておく必要がある。
こういった論旨で語られていることが目につくようになってきた気がします。これらの議論は整合性のある、わかりやすいものだと思います。それだけに、説得力があり、色々なことが包摂されているように思えます。だからこそ、異論を聞いてみたいし、反論もあるだろう。最近の私の探究のテーマです。