デンマークの国民は幸せ。OECDの調査で有名になったこのイメージ。どうしてそうなんだろう? そうずっと思っていたら今日28日、早稲田大学文学学術院教授の山西優二先生から、デンマークの国民学校「フォルケホイスコーレ」の話を伺い、もしかすると、こういうことも関係あるかもしれないと、思いました。とても面白いです。学校教育を終えた国民の9割以上が体験するのだそうです。詳しくは、以下のホームページからどうぞ。
学校や学びを考えるときに、日本だけでなく、世界にも目を向けたり、また過去の歴史や将来の学校のあり方を想像することも、とても大事なことだと思います。私たちは目の前のこと、また自分が受けた教育の体験に強く縛られているので、それをどこかで一旦、柔らかくして、自分と世界を見つめる機会を作ることは有意義だと思えます。そんなことを、来たる1月15日のに私たち「東京に新しい学校をつく会」が主催するイベント「みんなで考える“新しい学校”vol 1」で、語ってもらうことになりました。
山西さんは、自分と世界を見つめる機会として、「15歳のギャップ・イヤー」をすすめます。高校から大学へ進学するときのそれでは、ちょっと遅い。中高がつながることで、高校3年間がもったいない。あの時期は大学の方に近づけてあげて、中学が終わったら、一旦、人生の探究の機会を作るために、国内でも世界で旅に出たり、知らない世界に触れて、出会って体験してみる方がいいんですよ、とおっしゃいます。ご自身がそうされた体験もとても面白くて、聞き入ってしまいました。
「人生のどんな場面においても、自分を見つけ出すために人々が向かう場所がフォルケホイスコーレなのです。」
この考え方は、これからの学校の在り方の参考にしたいと思っています。