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園長の日記

初詣

2023/01/05

1月4日の保育はじめは、初詣でした。保育園から柳原通りに沿って200メートルぐらい、毎日のように遊ばせてもらっている柳森神社へお散歩です。2回お辞儀(二拝)をして、2回パンパンと拍手をして(二拍手)、お願いをしましょう、済んだらもう一度、お辞儀(一拝)をしましょうね・・「〜ね、ディズニーランドに連れてってもらうの」だそうです。

この神社は、室町時代に、太田道灌が江戸城の鬼門除けとして建てたと言われている有名な神社(方除いなり)です。江戸城から見て、ちょうど東北の方向になります。入り口に大きな狸の石像「おたぬき様」があり、「たぬき」なので、他を抜く、他のものに競り勝つということから、勝負事や立身出世、金運向上にご利益があると信奉されています。ですから朝夕にはスーツ姿のビジネスマンらしい人たちが、商売繁盛の祈願と感謝に訪れる方も多い場所となっています。

ちなみにこの神社は江戸三森(この柳森神社と椙森神社と烏森神社)の一つで、観光名所にもなっています。京都の伏見稲荷大社を勧請して創建されたので、主祭神は倉稲魂大神(くらいなたまのおおかみ)です。いなたま、と言えば稲の神様です。古事記では宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、日本書紀ではでは倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と表記されているそうです。

【宇迦乃御魂命】

いなたま、だから稲の神様といいましたが、もともと食べ物を「うか」とか「うけ」と呼んでいたらしいく、農耕文化に根ざした神様は、キャンベルによると世界の多くの神話は女神です。日本も「うかのみたま」は、大地から命をうむ女神でした。写真は滋賀県守山市の小津神社が所蔵する「木造宇迦乃御魂命坐像」(重要文化財・平安時代)です。

また白川静によると、神という字の「申」は稲妻の形です。稲光は天にある神の威光のあらわれと考えられたので、金文では「申」をカミの意味に用いていたそうです。ですから神の元の字は「申」でした。ピカリと稲光が天から差してきたとき、それは神様のお告げと感じたのでしょう。そこから神を祀るときに使う祭卓の形である「示」を合わせて「神」の字となったと考えられています。注連縄(しめなわ)や紙垂(しで)も稲光のイメージから来ているのでしょう。

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