昨日13日(金)の夜、養成校が開いたリスキリングの研修会で、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」について検討しました。このいわゆる「10の姿」と私たちが呼んでいるもの。これを幼児教育に携わる者(主に保育者)と、小学校以降の生活や学びに携わる者(主に学校の先生)とが、深く理解して共有したい。具体的な姿を持ち寄って話し合い、理解し合いたい。その機会を作り出したい。そういう動機が働くためにも、それをやることが、子どもの人権を守っていくことにつながるのだということをよく理解したい。そんな気持ちで検討した180分の研修会です。
そもそも幼児教育とは、というところまで遡って考え直しました。幼児教育とは何をすることなのか。何がよい幼児教育なのか。どう考えることが質がよいと言えることなのか。育みたい資質・能力とはどういうことなのか。なぜプロセスの質なのか。それは、どういうことを過程として捉えるのか。かかわるとは、どういうことか。遊びというのはどう働いているのか。その上で主体性とは何か。人権をどう考えるのか。これらのことは世界的にはどう理解されているのか。園生活の中にそれが置いてあるのはなぜか。・・・このような、そもそものことを考えていくことがいかに大事なことなのか。
そうやって丁寧に一つひとつを、手にとって触り、確かめ、味わい、よく咀嚼すること。そういうことをちゃんとやっていく学びがないと、幼児教育が目指していることが、本当には「わかった」にならないんだということが浮かび上がってきます。わかっていないことを理解して、その不足を知りたくてまた学ぶこと。私たち大人の学びが自覚的に進んでいくこと。なるほど、と繋がっていく継続的な学び。私たちの保育が、私たちの探究でもあるような営みになるように、そんな時間になることを目指した研修をやってみました。