ホットケーキを作ったから「どうぞ」と幼児クラスの子どもたち6人が事務室へ持ってきました。お楽しみ会のグループ活動としてのクッキングです。それが食べて欲しいんだか、食べて欲しくないんだか、よくわからない話をするから面白くて笑ってしまう。お皿いっぱいに、大きいのやら、小さいのやら、歪な形のホットケーキが何枚も乗っている。
「わあ、すごいね。みんなでつくったの? 美味しそうな匂いだねえ。ありがとう」
そうお礼を言ってお皿を受け取る。でもHちゃんは帰らない。
「これはFちゃんの。これはHちゃん(言っている本人)が作ったの。食べちゃダメだよ」
「え? ダメなの、食べちゃ」
「うん、だめ、食べちゃ」〜。
じゃあ、なんでも持ってきたんかい?!
「そうか、食べちゃダメなんだね、わかった。とっておくからね」。
あげたい、でもあげたくない。
作ったら見て欲しい、でも食べない欲しい。
・・・・そういうことか。
そうだよね、それが正直な気持ちなんだね。
感情はそう簡単に整理できるものじゃないもんね。
そんなアンビバレントな感情を込められたホットケーキは、
とっても食べにくいものとなって、サランラップがかけられたのでした。(笑)