国は今日13日から、マスクの着用を個人の判断に委ねましたが、街の中も保育園の中も、これまでとあまり変わった感じがしません。というのも、国→東京都→千代田区と流れてくる通知の「冊子」(Q&Aを含めると、もし印刷したら冊子と呼んでいいくらいぶ厚くなる)を見ても、結論は、感染リスクのありそうな場面では(つまり三密)マスク推奨だからです。保育園の中ではこれまで通り、職員はマスクをしており、ほぼ感染対策に変更はありませんでした。
それでも、なんだか不思議な感じが残るのはなぜなんでしょうか。マスクの着用が個人の判断になったというのに、外でもマスクをしている人が多いのは、つけたり外したりが面倒だからでしょう。つけていることに違和感があまりないので、もう少し気候が暑くなったら、むさ苦しくて外すことになるのでしょうか。
レストランや飲食の場でも、マスクは着けていないので、結局、多くの人は本当は「どっちでもいい」と思っているみたいに見えます。そもそも目に見えないウイルスがどの程度、身の回りにいて、そのウイルスの病原性の程度やリスクが曖昧でよくわからないままなので、判断に困ります。病原性の程度に合わせた対応の変更の判断根拠がよくわかりません。
わからない間は、より安全な方を選んでおこうということになのでしょうか。逆に考えると、同じ状況の中でマスクをつけている人と着けていない人がいてもいいことになるので、マスク有無の混在している人がいる状況が起きても構わないということなのですがら、その程度のリスクしかないだろうと暗に示していることになるのでしょうか。その暗黙のうちのメッセージに従うのが、いわゆる「空気を読む」ということだとしたら、揺れ動く集団の意識のバランスが取れる不動点に、多くの人は照準を合わせて行動している、ということなのでしょうか?
それでも、インフルエンザ並みの病原性だと判断されているのですから、それ並みの感染対策でいいと思うのですが、移行期間の今は、結局、先週とあまり変わらない運用で始まっています。わからないから、まあこの程度でいいだろうという感じでしょうか。
ちなみに、東京都は3月13日の検査数約3000のうち、陽性者は331人でした。月曜日ですし、そもそも検査を受ける人も減ってますね。