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(柳原通りのコバンソウ)
漢字で書けば「小判草」。これも子どもが早く覚える雑草のひとつです。「ほら、形が小判のような形をしているでしょう」と子どもに言っても大抵は「小判ってなぁに?」となります。でもたまに、幼児のなかには「知ってる!」という子もいて、そんな子は花咲爺さんの「ここ掘れワンワン」と「大判小判が、ざっくざく」を思い浮かべていることが多いです。
花の名前は、国によって違います。何に見立てるか、どう着目するかが表れて面白いものです。この草は地中海が原産で、属名はギリシャ語で「居眠りする人」だそうです。日本には明治時代に鑑賞用として持ち込まれたそうで、当地ヨーロッパでは、「揺れる草」「うなずくイザベラ」と呼ばれています。