今日は二つの養成校(専門学校)から学生が見学と保育体験に来ました。学生といっても昨年まで高校生だった1年生もいれば、子どもが4人いるという40代の方も。それぞれ「保育士」を目指して就職先を探しています。最近の傾向として大規模な保育園は避けたい、小規模の方がいいという傾向が見られます。どこがいい保育園かわからない、就職してみないとわからない、だから派遣が選択肢になる人もいます。養成校には卒業生から就職先の情報が入るので、その情報が最も確実なのかもしれません。
ある大手株式会社は保育士を何千人(あるところは4000人だそうです)も抱えているので、一年中、大量の採用と退職が繰り返されているそうです。毎年ある程度の採用者を確保していく必要があるので、内定を出すタイミングが早い。この6月にも来年度の採用者が決まっていく場合もあります。当園のような小さな法人も、今ごろから来年度の採用数を決定していかないと間に合わない時代になっています。保育団体が主催する就職フェアもこの時期。昔は青田買いという言葉がありましたが、あまり聞かなくなりました。4月採用にこだわらないし、どの時期が早い遅いがわからなくなってきた、ということもあるからでしょう。
毎日ように派遣や紹介の会社から電話が入ります。養成校も生き残りをかけて学生の確保と養成と就職に必死です。人口減社会に入ってきた日本。働き手が色々なところで足りなくなると聞きます。保育園もそうなるかもしれません。その前兆はすでに見えています。このテーマが別々に見える事柄がつながって見えてくるのも時間の問題のように感じます。別々の島だったものが、水がひくと山脈だったことに気づくように。