当園は開園以来、毎年「お泊まり会」を続けています。保育園に年長が泊まります。コロナ禍でも中止しませんでした。お泊まり初日の午前中は毎年過ごし方が違うのですが、今年は北の丸公園にある「科学技術館」へ出かけました。
当法人は4つの保育園・こども園があるのですが、毎年共通の保育テーマを持ち、題材の選択に困ったらそのテーマのものを選ぶようにしています。
昨年と今年はSTEM保育なので、初日の体験先は子どもたちと話し合って「科学技術館」にしました。夏は川遊びや海遊びをしたいところのですが、当園からだと遠いので、別の機会を考えます。
ご家庭で作っていただいたお弁当。子どもたちはこれも大変楽しみにしていたもので、いつもよりも早めのお昼ご飯になりました。この時間を確保するために、かなり苦労しました。炎天下でも雨でも外で食べるわけにはいかず、かといって室内で団体でお弁当を食べられるところは、ともて少ないからです。コロナ禍ではもちろんできませんでしたが、そうでなくても屋外を使うのは、夏や冬は難しいのです。日本に春と秋があることに感謝です。
園に戻ってきたら、あとは園内でできることを色々やります。すると、やっていることは同じように見えても、その年の特徴がかなり出ます。子どもたちのやりたいことが違うからです。
屋上でみず遊びをしたり、アイス作りやクッキングなど「食べもの」作りは楽しいですね。
中でも、子どもたちが作る夕食は「協同的な活動」を意識したものになります。何をつくるか、かなり話し合って決まりました。たくさんの「こられがいい」を出し合って、みんなが食べられるものに絞り込まれていきました。ホワイトボードの写真はちょうど1ヶ月ほど前の話し合いの様子です。
何にしても、こうした対話を大事にしています。結果的に決まったのは「アイス」と「スパゲッティ」と「ピザ」と「ワンタン」というメニュー。アイス作りも味を選んで凍らせて、夕ご飯の後のデザートにしました。ピザはチーズや野菜、ウインナーなど、生地に乗せるものを変えられるのがミソで、いろんなピザができました。
シャワーを浴びて晩ご飯を食べてからは、屋上で手持ち花火を楽しみました。一人2回、屋上に流れる夜の風も程よく、私たちの味方になってくれました。
そして8時30分に布団へ。今年の年長さんは、ほとんどが1人でお泊まりをしたことがありません。さて、どんな夢を見ながら夜を過ごすことになるでしょうか?