先生たちが見つけたものを、おすそ分けしてもらえるのが保育記録です。
しかも、保育記録は近年、写真入りになってきたので、その様子を先生たちや保護者のみなさんと共有しやすくなりました。
そして、私も赤ちゃん同士の関係のなかに、いろいろなものを見つけるのが楽しくなります。
みなさんにも紹介しましょう。
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今朝のかわいらしいひとコマです。
ちっち組(0歳児クラス)のLちゃんが寝転んでいると ぐんぐん組(1歳児クラス)のCちゃんがやってきました。
赤ちゃんのお人形を、Lちゃんに触らせてあげているようです。
気が付けば、Wちゃん(ちっち)や Rくん(ぐんぐん)も一緒に、みんなでLちゃんを囲みます。
Lちゃんが Cちゃんの髪の毛に手を伸ばすと… Cちゃんが「さわったー🎵」と嬉しそうな笑顔を向けて教えてくれました。
わざと顔を近付けて、触らせてあげたみたいです。
以前は、コロンと寝転んでじーっとしていた Lちゃんですが、今ではすっかり、こんなにも お友だちの顔を見ようと身体をねじったり、手を伸ばして触ってみようとしたりするようになりました。
そうして色んな反応が返ってきて、ぐんぐんさんたちも Lちゃんとの関わりが嬉しそうです。
Rくんも、なんだかあやしているような眼差しや仕草で Lちゃんと関わろうとしています。
Lちゃんに触れてみるRくんに、Cちゃんが「やさしく、やさしく。いいこいいこだよ」と これまたやさしく話しかけていました。
Cちゃんが Lちゃんの耳に触れると、Rくんもそっと耳に触れてみます。
「Lちゃんの おみみ、ちっちゃいね〜」「おみみ、ちっちゃーい」とふたりでお話して・・・
自分たちの耳にも触って、大きさを確かめています。かわいいです(笑)
最近は 大きい/小さい とか 多い/少ない の概念やその違いも気が付いたり興味を持ったりするようになってきているようです。
こんどはLちゃんの 手 に触れてみます。
Rくんが、Cちゃんに倣ってLちゃんの手を握ろうとすると、Cちゃんがまた「やさしくっ(触ってね)」と教えてくれます。小さいお母さんのようです😂
それから Cちゃん、Rくんの手と自分の手を合わせて
「Rくんのおてて、大きいでしょ。」
つぎに、Lちゃんの手に触れて、
「Lちゃんのおてて、小さいでしょ。」
Lちゃん、ふたりの顔を交互にきょろきょろと見回し、かと思えば じっと見つめて…CちゃんとRくんとの触れ合いを全身で感じているようでした。
すごいなあと思ったのは、Lちゃんに玩具を差し出した Cちゃんが、Lちゃんと視線を合わせて「いる?…いるっ?」と問いかけていた姿です。
一見、なんということもない場面にも思えるのですが、こんな小さなお友だちにも、しっかりと気持ちを聞きとろうとして やりとりしてみるその眼差しに、感動します。
Lちゃんはお返事こそまだしないものの、
“自分があげたいから” “自分がやってみたいから”という気持ちの前に、まず相手の意志を聞いてみようとする姿は、大人も子どもも関係なく、見習いたいところです。どんな小さな赤ちゃんも、しっかりと自分の意志を持っています。それを、こうして 子どもたち自身が身を持って示してくれているような気さえします。
Lちゃんには、一つひとつの言葉以上に、やさしく話しかけてもらったり 一緒にふれあってもらったりした あたたかな感覚が きっと伝わっているのではないかなぁ。。
同じくらいのお友だちとは自分の気持ちをぶつけ合ってケンカすることもあるぐんぐんさんたちですが(その姿もまた大切な育ちです!)、こうやって、小さなお友だちに触れて、そっと大切に やさしく関わろうとする姿を見ていると、それぞれの相手との関係性やふるまいを、自分たちなりに考えているんだろうなぁと感じます。頼もしいお兄さんお姉さんたちです。