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園長の日記

8月の「研修」を振り返って

2023/08/31

子どもが出しているサインをどう「気づき」、どう「理解するか」。サインにどういう意味があるかが分かると、それへの対応や働きかけがより適切なものになるでしょう。サインに気づかなければ、スルーしてしまうし、気づいても、その意味がわからないと、対応や働きかけは不適切なものになるかもしれません。そして子どもは、その対応によってまた気持ちや姿が変化します。

研修は、ある動画をみて、子どものサインと介助している職員の働きかけ、そしてその結果の子どもの気持ちの変化を読み取る練習でした。サイン、対応、変化。この3つを言葉で記述します。その記述は左側にサインと対応の事実だけを書きます。右側には子どもの内面の変化についての推論を書きます。

その事例を複数の参加者で話し合いました。同じ出来事を記録した動画なのに、見る人で記述内容がまったく変わります。子どもが重度の障がいを持っている方だったので、サインも変化も読み取ることが難しい、という要素もありましたが、保育にもかなり重なるものがありました。子ども理解と環境の再構成を成り立たせる基本スキルに当たります。

この研修会は、東京都の第三者評価者向けの「フォローアップ研修」です。30、31日の二日間にわたるものでした。こういうトレーニングは保育者にも必要でしょう。専門的知識をもつことが「気づき」にも「理解」にも「対応や働きかけ」に不可欠だからです。ただ、保育はサインも対応も広く深いとはいえ、保育者のスキルアップが収斂していく方向性の一つと言えるでしょう。

 

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