<午睡の際、Aくんが布団にブロックを持っていき遊んでしまっている姿が年明け多くあったことから、時間をきめブロックで遊んでから何も持たず布団に戻るという方法を取った。遊び初めは布団に持っていきたいと言っていたが、何度か説明すると、その場で遊び始め、アラームが鳴ると片付けをして布団に戻ることができていた。Sちゃんが一緒だったことで、切り替えができていたのかと感じる。今後もブロックで遊びたいといった際には、続けていきたい。>
この今日の2歳児クラス(にこにこ組)の日誌(振り返り)を読んでいて、子ども同士の関係の発達について、大切な一面を思い出します。それは子ども同士のつながりが、心の拠り所やエネルギーの補給基地の役割になっているように感じることが多いという話です。
そのことを、この記録を書いた担任に伝えると「そうなんです。子どもが親子の愛着関係と似たような関係に感じることがあります。例えば、Kさんが何かで泣くようなことがあると、ほぼ同じ月齢の「Yちゃんに話を聞いて欲しかった」と言って泣くことありました。Yさんはちょっと大人びた雰囲気を持っているところがあり、Kさんにとっての心の拠り所のようになっているというのです。
子ども同士の関係が育っていくというのは、このように子ども同士の中に、お互いに楽しくなったり、過ごしやすくなったりする関わり方を紡ぎあっているような側面があるのです。
このことは、広い意味での協同性です。何かの目的に向かってそれぞれが役割を持って力を合わせていくようようなものとは違います。担任は「本当によくわかっているなあ」と思うことが強くあるそうで、そういう子どもたちの持っている素晴らしさに気づくと、「子どもをよく見ようと思うし、ちょっと引いた場所で見守ろうと思うようになります」と言っています。