保育を考えるときのキーコンセプトとはなんでしょう? 今日は1日中そういうことを考える日になりました。保育に関する研究グループ「保育環境研究所ギビングツリー(GT)」(藤森平司代表)が主催するリーダー研修が今日から明日までの二日間の日程で開かれました。
今日は午前中に保育園の見学受け入れ。午後から高田馬場のセミナー会場で座学研修です。千代田せいが保育園の保育は広い意味で、「見守る保育 藤森メソッド」の実践モデル園になります。
ただ保育と言うのは、何かの1つのメソッドで統一されると言う事はなく、いろいろな考えや方法が実践の場には持ち込まれているのが普通です。私の経験からすると、何々保育という名前が付いていたとしても、保育や教育の営みと言うのは、常にそこと交わったり、はみ出たり、シンクロしたり逸脱したりしているものです。そうでなければ、そもそも民主主義国家における教育とは言えないのではないでしょうか。
こういう考え方を大前提とした上で、より良い保育のために必要な概念や方法を研究しようと言うわけです。そこで今日の研修は全国から70人リーダーが決まりました。まずは子どもの人権とは何か、子ども観はどのように歴史的に変化してきたのか、子ども主体とはどういうことか、この3つについて考える1日となりました。
私は子ども観の歴史的変遷と、現代の「子ども観」の代表的な考え方を紹介しました。子ども観は、発達観や人権観、そして実践の中での「子とも理解」と密接なつながりがあります。マクロな視点で、その変化やつながり具合を外観しました。