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園長の日記

同期型から非同期型の生活や学びへ

2024/02/25

「今日話し合ったことを、確認のためにラインに挙げておきますね。確認して進めましょう」。こんなやりとりを経験している人は多いことでしょう。その場を共にするアナログな出会いや会合があって、さらにこれの議事録なり、メモなり、あるいは録画したものをネットで発信しておく。そうすることで、振り返ったり、修正しあったり、個々の記憶が外部記録に転換されて、「忘れる」ことがないうえに、いつでも思い出すことができるようになりました。

これと同じことを複数の相手と、複数のテーマで行っているのが、私たちの生活になってきました。家族のなかでもラインを使っているし、時には写真や動画が使われます。先日も旅先のオランダから友人のメッセージが届きました。もう一度見たい人は~で、も当たり前になったテレビ視聴、それぞれのペースで情報入手とコミュニケーションを、その要求や必要性が発生したタイミングで、つまりオンデマンドでやることが増えました。

今日の午前中の日曜開放でも、話し合ったことはオープンチャットなどを使って時間をかけて、共有することがしやすくなりました。このような同期したコミュニケーションから、非同期のコミュニケーションへの移行は、時間と場所を同じにしなければならなかった制約をほとんどなくしてきているように思います。

これと同じことを、令和の日本型教育、あるいは「個別最適な学びと協働的学び」のなかにみることができます。子どもたちは何を学ぶか、どういう方法で学ぶか、いつ学ぶか、そしてどこで学ぶかも個性化されていくでしょう。先生の方は、それに合わせて選択できる教材や教え方などの指導方法を個別化していくことになるでしょう。

私たちは、同期型から非同期型へ、時間も空間も超えて、しかも集い方やテーマもそれぞれに最適なものを自分で自己決定していく要素がふえてきていることを、生活の変化のなかにみることができます。

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