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園長の日記

遊びの中の「つくる」ということ

2024/04/18

今朝も2歳児クラスで散歩に出かける前まで1時間ほど保育に入りました。子どもがうまくそれぞれの遊びを楽しむか、あるいは意思疎通もうまくいって一緒に楽しめるか、そのバランスがだんだん後の姿が増えていくのがこのクラスです。この年度のどこかで誰もが満3歳になっていく1年です。

この時期はまだまだ一人で自分の世界を楽しむ要素が強いのですが、それ以前とそれ以降の過渡期にある特徴が現れ始めます。それは自分で「つくる」という要素が増えていくように見えます。

子どもが成長していくにつれて大きく変化していくのは、子どもが分け入っていく世界が豊かになっていくと同時に、子どもがその世界の一部を構成し、つくり出していくことになっていく、そのような活動が増えていくようです。先生たちの子どもの活動の記述も、乳児の場合は、世界との関わり方が出会う、触れる、探索する、といった行為の描写が多くなります。そして何かを描いたりすることもありますが、心の動きをきっとこんな「つもり」だろうという大人の想像から例えたような表現になりがちです。

一方で、2歳児クラスになると、言葉を話し出し、簡単なものならブロックを組み立てたり、線路をつないだり、粘土をこねたりして「かたち」を作り出して構成するような遊びができるようになってきます。幼児になると、時には劇遊びの小道具とかお店屋さんごっこの道具とか、物語や実在の人物になったつもりの象徴的なグッズを作ったりします。昨日の日記の写真のように、テレビゲームのリモンやカフェバーの仕草を真似して遊んだりしだします。

また屋上で見つけた花を食事の時に飾ったり、ベランダでピクニックごっこをしながら、本物のお茶を飲んだりしています。(5月になったら親御さんにお弁当をお願いしてピクニック遠足をしようという話し合いも子どもたちと進んでいます)

子どもの成長は環境を駆使して「つくる」過程にいろんなことが取り込まれていくようにも見えてきます。そういうことを、つまり環境からの呼びかけに応答して自分を含む世界をつくり変えていくようなことを、子どもはやりたがっていくようにも見えてくるのです。私たち大人も世界を常につくり変えていますが、探究に伴うものの一つにつくるということがありそうです。さぁ、そう考えると、そのことはとても広く豊かなものとしての可能性を感じるようになっていくといですね。

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