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園長の日記

保育の中の「同じことをする」意味を考え始めました

2024/05/27

大谷選手がヒットなどで塁に出ると、片足を上げて万歳の両手を傾ける、あの仕草、ご存知ですよね。選手とベンチと同じポーズを取ります。やったね!イェーイ!の喜びが倍増します。昔はギブミー・ファイブでしたが、今は塁に帰ってくるとグータッチで結束を確認しているかのようです。同じポーズを共有するのはメンバーシップを高めるのでしょうね。制服も同じ発想でしょうか?仲間意識を強化するのでしょうね。

大谷選手が大好きな4歳のYくんは、いつも野球帽をかぶっています。好きな人と同じものを身につけたがるのは子どもだけではありません。お気に入りのフィギュアを下げている人もよく見かけます。昨日の日曜日の朝の番組で「推しビジネス」特集をやっていましたが、アイドルやキャラクターのアクスタ(アクリル・スタンド)を何枚もバックに入れて持ち歩いている人も多いそうです。プラスタは全身なので、まるで生活を常に共に一緒にしている感覚だそうです。

親しさは、そばにいて欲しいという気持ちを強めますが、同じことをすること自体が親密さを表すというのは、挨拶を見てもわかります。お辞儀も握手もハグも同時に同じことをしているのですね。当園の朝の挨拶の歌は「握手をしよう、おはよう」です。そういえば、どこかの大統領が握手を拒んだことがありました。

子どもの同士の仲間関係でも、ごっこ遊びや物のやり取りや、円陣を組んで遊ぶわらべうたや、鬼ごっこやかくれんぼでも、おんなじ行動を示す瞬間がたくさんあります。身体的に触れ合ったりすることだけではなく、同じものを見たり、同じ声や所作を見せてくれることもあります。子どもの置かれている状況と身体の関係から保育を見つめ直してみるといことに、今とても興味があります。子どもたちは遊びの中でバリエーション豊かな同型的行動を見せてくれているようです。

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