今日は盛りだくさんの日でした。
まずは、らんすい(45歳)のバター作り。ビンに脂肪分の多い牛乳クリームを瓶に入れてよく振るとバターになる、という体験。栄養士の「どうかな、バターになってきたかな? だんだん音がしなくなるよ」という説明に、Rさんは瓶を耳に当てて、じっと音を聞いていました。液体の音がしなくなる、という意味なのですが、でもその「耳をすましてみる」という姿に探究心が表れていてとっても素敵。
固まったバターをスプーンにとって匂いを嗅いでみると、ほんのりいい香りがします。無塩バターができました。今日は民生児童委員の方々も5人、保育園にご招待し、半日ゆっくりと参観していただきました。今年度はこのような日を年間8日設けました。
今日はその初日です。暑い中10時にお客さんが到着すると、すいすいさんには最初に冷たい緑茶を「どうぞ」と出してもらう、おもてなしも手伝ってもらいました。そしてバター作りを見ていただき「こうやってバターができるなんて知りませんでした。いやあ、面白いですね」と楽しんでくださいました。なんだかクッキング教室のような賑わいで愉快な時間になりました。
お昼の給食も召し上がっていただき、お土産は柏屋さんのお煎餅にしました。お煎餅屋さんと雑談すると始まるご主人の東京大空襲の話は、ちゃんと聞き取って証言ビデオに残すことにしました。
わいわい(3歳)は部屋でジュース屋さん、野球ごっこ、家族ごっこなどが繰り広げられていました。反射して綺麗な光を見つけた子や、カタツムリについて図鑑で調べている女の子もいます。カブトムシやダンゴムシが大好きな子たちの観察やお世話も続いています。
2歳児クラスでも、お兄さんたちからプレゼントされたカブトムシを、先生が手や腕に乗せて見せてあげています。
このような、子どもが興味を持っている対象について「もっとよく観察して何かに気づく」探究のための展開も考えてみたくなります。拡大してよくみて絵にしてみたり、実際にそういう場所へ行ってみたり。午後はカブトムシとスズムシを和泉小学校へ届けてきました。
カブトムシは4代目、鈴虫は2代目ですが、それぞれを大事に育てた初代の子たちが、今は小学生になっています。歴代の子どもたちの名前も書いて、M校長先生に渡してきました。帰り道で4年生になったNUくんに会ったので「カブトムシ持ってきてあげたよ。Uくんたちの育てたカブトムシの子孫だよ」というと、「まじ!すっげ。校長先生に聞いてみる!」と走って行きました。カブトムシの魅力は何年生ぐらいまで、続くのだろう? 渡してきて良かった。
そして5時からある本を読み返しながら、夜の勉強会の資料作り。保育園を6時に出て阿佐ヶ谷へ向かったのでした。