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園長の日記

子ども理解を深めていくプロセスを実習生と共に歩む

2024/09/05

今週から保育士養成校(大学)の保育実習生(3年生)が来ています。当園は実習1に続き、2回目になります。本人と話し合って幼児クラスに連続して入ります。今日で4日目だったのですが、毎日、昨日の実習日誌を読んで、コメントを書き、その補足と今日の実習を振り返っての話をしています。2回目なので、前回来た時よりも子どもたちがいろんな意味で成長しており、その変化に驚きながら、子どもとの関わりを深めています。

子ども理解をテーマとした話が連日続いています。昨日はある子どもとの信頼関係ができてきた経緯の中で見えてきた姿を共有しました。そこには「心の交流」があって「それはあなたとしか通わせることができなかった、かけがえのないもの」ということを伝えました。そして「そういう意味で、他の先生たちと対等なんですよ」とも。

その話を昨日したこともあって、今日の日誌には自分と担任との姿の捉え方の違いに気づいたエピソードが出てきました。明日でプールでの遊びも終わるのですが、それを選ばなかったRくんに姿について実習生は最初「プールは苦手、あまり好きではないのかと思った」そうです。ところが違っていました。担任がその姿に気づいて声をかけると、嬉しそうに入りに行ったのだそうです。何があったのか?

日誌にはこうあります。「・・・全然そんなことなく、本当はプールに入るし、好きだけど水が顔にかかることが好きではないと」と先生が「聞き出して最終的にプールに行かせることができて凄いと思った」そうです。「ピアノを弾いている後ろ姿が少し悲しそうに見えたため、仲のいい友だちが(プールに)参加し、自分だけ残ってしまっていたことが嫌だったのかなと考えた。それを自分からは言えないため、先生に気づけてもらえて嬉しかったのではないかと考えた」とあります。

その子と先生の対話にいたく感動したらしく「本当は入りたかったという気持ちが見えていなかった」と振り返り、どうして声をかけたのかと先生に聞くと「R君は前楽しそうに入っていたため何かが不満でやりたくないと思うので、その場合は一応声をかけて何故やりたくないかを聞く」との返事だったそうで、実習生は「日々の保育をして、その子の特性や言動を見ていなければ気づくことができないと思った」と書いています。

ここはよく出てくる「子ども理解」の二つ目です。さて、これからもう少し深い世界に入っていくとになりそうです。

(余談ですが、この大学とは紙のやりとりはなくなり、全て日誌はオンラインです。これは双方ともにスムーズで、職員間での共有もしやすくなりました)

 

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