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園長の日記

子どもの「読書」をどう考えるか

2024/09/18

千代田区は子どもたちの読書を盛んにするための推進計画を見直しています。その計画づくりに参加しているのですが、すでにやってきたものをどのようにしたら、さらに良くすることができるか、そのアイデアを考えています。実態調査の結果をみると、幼少期に好きだった絵本が小学生低学年までは本好きとしてつながっているのですが、高学年、中学生、高校生となるにつれて、本を月に1冊も読んでいない子が増えていきます。

どんな時間に本を読んでいるのか、学校から帰ってきてからどういうふうに生活しているのかを調べた結果を見ると、本以外のメディアに接している時間が多いこと、だんだんと勉強や塾に通う時間、部活動などが増えていることなどがはっきりしています。昔とちがってインターネット経由で手に入る情報も増え、さらにスマホなどでSNSに触れる時間も多くなり、本を楽しむということが相対的に低下していることは明らかです。

その傾向は大人も同じでしょう。多様なメディアや情報ソースがあるなかで、本というものの魅力をどのように再定義して位置づけ直していくべきなのか、大きな課題が残されていると思います。この会議に参加してみて、文字を読む、文字を書くというアナログな行為のもつ役割や意味をもう一度しっかり考え直してみる必要がある気がしてなりませんでした。現代にふさわしいリテラシーとはどういうことになっていくのか、生成IAが当たり前になっていく時代にあって、言葉の「聞く話す」から「読み書き」に発達していく子どもの成長プロセスからも見直してみる必要があります。

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