子どもの頃の「かくれんぼ」のドキドキ感を覚えていますか?私はそれをよく覚えていて、見つかるか見つからないかのスリル感が楽しかったからです。子ども心の片鱗を思い出す糸口として、その話をすると、小学校の頃のことなら覚えている方が多い気がします。その頃の思い出から、忘れてしまっている2〜3歳の頃のドキドキ感を想像してみてほしいのです。というのは、最近よく、にこにこ組の子どもたちが「おおかみと7ひきのこやぎ」で遊んでいるからです。
このグリム童話は4歳ぐらいにならないと、白い手に騙されてお家に入れてしまうあたりのリアル感や面白さがピンとこない感じで、2歳児クラスの子たちは、食べられてしまう前の、どうしてもオオカミに見つからないように、部屋の色々なところに隠れる「かくれんぼ」が楽しいようです。遊びはそこにスポットを当てて遊んでいます。
絵本の世界から遊びに発展する、いわゆる劇遊びは、子どもが面白い!楽しい!という気持ちや感覚から飛躍しないようにしています。無理にお話し通りにする必要もないので、子どもなりの意欲が溢れている遊びだから心も躍動し楽しいのだと思います。そういう意味でも、お楽しみ会なども、これからどうなっていくかわかりませんが、それぞれの子どもたちがいま最も楽しんでいる「お話し」を楽しみたいと思っています。